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DEAR KISSが11月22日で現体制終了 九州ロコドルからの流れを汲んだ、アイドルブームを代表する歴史的グループを振り返る

2024年11月22日、DEAR KISS現体制最後のライブを終えました。

そこで、今回はDEAR KISSについて非常に主観的な視点から活動を振り返っていこうと思います。


■ 前身「GALETTe」は九州アイドルの総本山

DEAR KISSの活動期間は8年間
「え? 意外と短い」そう思われる方も多いかもしれません。
なぜなら、このDEAR KISSは「GALETTe」四島早紀さんを中心に作られたグループで、楽曲や雰囲気も前身の流れを汲むグループだからです。
なので、GALETTeが結成された2013年からずっといるような気が、自分のようなDDにはしてしまうのです。
GALETTe時代も合わせると都合11年

さらに、このGALETTeも
QunQun
れいしゅしゅ
流星群少女
アップルバスター
Chimo
HKT48
10COLOR'S

などに在籍したメンバーたちから構成されていました。
まさに九州アイドルの総本山
そんなGALETTeを前身に持つDEAR KISSは、とにかく歴史が深いグループなんです。

(DEAR KISS公式HPより引用)

■ 楽曲派で実力派なGALETTe

GALETTeはデビュー時に、当時通な有識者たちの間で人気の高かった「東京女子流」のようなおしゃれなファンクサウンド(一部で「筑田サウンド」と呼ばれていた)と、「LinQ」のようなロコドル特有の素朴さや多幸感を兼ね備えた【最強パフォーマンスチーム】として、大注目を浴びていました。
自分も博多駅筑紫口側の大型ビジョンで流れるGALETTeのデビューMVを見た時に「はぁ~、九州からもスゴかとが出てきたねぇ~」と舌を巻いたのを覚えています。

そんなGALETTeも2016年に解散。
そして同年2016年に誕生したのがDEAR KISSです。
2016年。
一番地下アイドルシーンが熱かった時代。(自分調べ)
ライブのクオリティーが高ければ、楽曲の質が高ければ、ももクロ、BABYMETAL、でんぱ組に続いて売れると多くの人が信じ込んでいた時代
そんな時代にDEAR KISSは産声を上げました。

(https://natalie.mu/music/news/175642より引用)

■ 2016年のアイドルシーン

まず、デビューした2016年の地下シーンについて軽くおさらいします。
わかりやすく言うと、2016年はベイビーレイズJAPANが『夜明けBrand New Days』をリリースした年です。
つまり、ライブでの『沸き』『エモ』がDDオタクの中では特に重要視されるのが表面化した年だと自分は分析しています。
そして、その流れの延長線上でブレイクしたのが2017年のBiSH『プロミスザスター』だったり、「真っ白なキャンバス」の登場だったり。
そんな「アイドル的な萌え要素」を極めて薄~く希釈していった「ロック」「エモ」「ファイボワイパー」な時代に、DEAR KISSは前身GALETTeの流れを継いだファンク系楽曲でデビューします。

■ 厳しい船出

正直、DEAR KISSの船出は幸先の良いものとは言い切れませんでした。
ライブのクオリティーや楽曲の質に加え、前述した「エモ」「沸き」を求められるようになっていったライブアイドルシーンではBPMの早い「電波ソング」「ロックサウンド」が中心となっていき、「多幸感ファンク」は主流ではない時代になっていったのです。

(https://www.oricon.co.jp/prof/680271/products/1204656/1/より引用)

また、初年度からメンバーの脱退が相次いだりグループ始動すぐに新たなメンバー募集のオーディションを行うことになったりと、あまり腰をすえた状態でシーンに存在をアピールすることが難しい出だしともなりました。

■ 決定的な痛手

それでも精力的にライブフェスに出演し、ステージを披露した時には(特に重低音の響く会場では)観衆を圧倒する素晴らしいパフォーマンスを見せて活動していたDEAR KISS。
自分もフェスで遭遇するたびに心地の良い満足感に包まれていたものです。

そんな精力的な活動が実り、2021年にはビクターエンタテインメントからメジャーデビュー
しかし、2022年の伊山摩穂さんの告白(ここでは記しませんが、詳しく知りたい方はhttps://www.jprime.jp/articles/-/26888?page=3でご確認を)で完全に終わってしまう。

■ 時代と踊れなかったレジェンド

期待されて始まったグループながら、「時代」「運」「裏方」に恵まれず、最後には身内に潰されてしまう形となったDEAR KISS。
だけど、ずっとステージに立ち続けて演者、マネージャー、プロデューサーとしてフル回転し続けてきた四島早紀さんはガチでレジェンドだし、初期からグループに所属し魂を削るパフォーマンスを見せ続けてきた「ののこ」はマジで「THE・DEAR KISS」
そして、この2人共に元GALETTe。
なので、やっぱり自分の中ではDEAR KISSはGALETTeの印象が強いんですよね。

たとえ時代と踊ることは出来なかったとしても、たとえ裏でゴタゴタが続いていたとしても、みんながステージで見たDEAR KISSのライブは本物だし、そこで踊るメンバーたちは時代を超えた「躍動」を伝えてくれたと思うし、色褪せることのない「感動」を自分たちは受け取ったと思います。

■ DEAR KISSの残した声

以下、レイブレポート記事からの引用と、メンバーさんのポストを埋め込ませて締めとさせていただきます。

“初期メンバー”として活動を続けたののこは、手紙を読みながら涙腺が崩壊。涙を拭いながら、「超有名なアイドルにはなれなかったけど、また生まれ変わってもこの人生を選びたい」とDEAR KISSとして、そしてこれまでのアイドル活動を全うしたことを伝えた。

https://encount.press/archives/709349/より引用

 最後は、プレイングマネジャーとしてグループを裏側からも支え続けた四島早紀だ。これまでのライブでも涙を流すことなく、笑顔を守り抜いてきた四島だったが、最後の手紙では、思いがあふれ、号泣。ファンへの感謝、15年以上のアイドル人生で病欠することのない“鉄人”に産んでくれた母親への感謝を伝え、最後には苦楽を共にしたメンバーへ「ありがとう」と真っすぐな言葉で伝えた。

https://encount.press/archives/709349/より引用

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