3きょうだいの三者三様100マス計算(3)
100マス計算についてのあれこれ、ちょっと間があいたけど、続きです。
長女の場合
スタート時:年長秋~断続的に継続中
長女は長男が家庭学習を始めたタイミングで一緒にスタートしました。年子なので、長男よりもちょうど1年早くはじめたことになります。
まだ年長だったので、家庭学習の必要性は感じていなかったのですが、勉強している長男の横で遊ばせるのも、ケンカの原因になりそうだし、長男は気が散りそうだし…と思い、長男と一緒に勉強の時間をとることにしました。
長女は、長男ほど算数や数字が好きではなかったし、苦手意識が強かったので、100マスまで持っていくのにかなり時間を使いました。
まずは、長男同様こちらのプレ百マス計算からはじめました。
このドリルの詳細は、前回書いた通りです。
長男同様、各問題をコピーして、サッと解けるレベルになるまで何度も繰り返しました。
その後は、10マス、20マス…と進みたかったのですが、当時、私が探していた限りは適当なドリルがなく、いきなり100マスの問題集ばかりだったので、エクセルで自分で作りました。
その一部がこんな感じです。マス計算関連のものが入ったフォルダ。
当時は「めんどくさ~~」と思っていましたが、現在、小1次男にも使っているので、作っていてよかったなと思っています。
途中から、100マスの前段階のドリルが順次発売されたので、これらのドリルも使いました。長女の様子を見ながら、エクセルのプリントを使ったり、ドリルを使ったりしていました。
とにかく長女は、少しずつ少しずつ、亀の歩みのように、進めていきました。「できない」「難しそう」となると、放棄しがちな長女を100マス計算までもっていくのは、けっこう根気がいった…。
「こんなにタイムあがってるよ!」とほめ、ゲーム感覚で一緒に解きました。
いつ頃から100マスに進んだのか、全く覚えてないんですよね…。小3時点ではしていたので、年長からはじめて1年後くらいにはいったのかな?小4くらいで、「たし算」「引き算」「かけ算」「割り算」のタイムが目標に達したと思います。
この頃になると、私や夫よりも早くて、かなり自信がついていました。
現在は、毎日のメニューには入っていませんが、2カ月に1度くらいはして、タイムを維持するようにしています。
次男の場合
スタート時:年長~現在
次男の場合は、年長のとき(ちょうど1年前くらい)に、小学校が休校、幼稚園が休園になり、長男長女が自宅学習メインになったのに合わせて、家庭学習をスタートしました。
年長の頃は、長男長女と同じくプレ百マスのドリルを、やったりやらなかったり、適当に進めていましたが、4月から小1になったのを機に、毎日必ず取り組むようにしています。
現在は、プレ百マスがおわり、私が長女の時に作った10~20マス計算のプリントを解いています。みている限り、長男長女よりも集中力と計算力があるので、かなり早く100マスまでいけるのではないかなと思っています。
三者三様の100マス
3人それぞれの特徴をみてみると、
長男
計算の正確性:★★★☆☆
タイム:★★★★☆
集中力:★★★★☆
長女
計算の正確性:★★★☆☆
タイム:★★★☆☆
集中力:★★☆☆☆
次男
計算の正確性:★★★★★
タイム:★★★★☆
集中力:★★★★☆
4月から次男の計算練習をはじめてから驚いたのは、次男がほぼ間違えないということです。タイムは早いけど、毎回1問か2問のミスがあった長男長女をみていて、早くなると多少は間違えるものだと思っていたので、自分の中では新鮮な驚きでした。あたりまえですが、ほんと、子供それぞれですね。
まとめ
最後に100マス計算のデメリットについて。私自身は感じていませんが、ネットで検索すると「じっくり考えなくなる」「単に計算が速くなるだけ」というデメリットが挙げられている場合があります。
個人差があるので、人によってはこれらのデメリットを感じることもあるとは思います。私は、応用力は徹底した計算力が土台にあると思っているので、100マス計算をしたから応用問題をじっくり考えられなくなるということはないと思っています。
また、我が家では100マスと並行して、パズル系や思考系のドリルも解いていました。1つのドリルや勉強法で全ての目的を達することはほぼ不可能で、こまかい目的に応じてドリルやテキストを使い分ける必要があると思います。100マス計算で基礎計算力、他のドリルで応用力、とわけて考えていました。
100マス計算に興味を持ったら、まず基本のやり方を知らべたほうがいいと思います。さらに、もし時間があれば、100マス計算をはじめた隂山英男さんの本をいくつか読んで、100マスを含んだ全体的な学習についても知っておくのもいいかと思います。「これがいいよ!」ということではなく、いろんな方法を知識として持っておくのは、子供の学習で困った時に使える道具をたくさん持っているということなので。
たとえば、本の中で、教員時代、家庭訪問をした時にいつもテレビがつけっぱなしの家庭があり、これでは集中力はつかない、という趣旨のことを書かれています。この例にように、単に100マスを取り入れるだけでなく、より効果を出すために、生活全体を見なおすことはとても意味があると思います。
100マス計算はあくまで手法の1つです。計算力をつけるには、様々な方法がありますし、同じ100マス計算をしたといっても、各家庭で多少は違っていると思います。
お子さんに最適な方法を探してくださいね。