わたしのすきなもの#02　たまご

すきな食べ物はなんですかって聞かれたらなんて答える？

きっかけは覚えてないけど、もう随分前からわたしは「味付けたまご」って答えてる気がする。ちょっとだけ可愛く言いたいときは「たまご料理」。あんまり変わらないか。

たまごを使った料理は大抵すき。

目玉焼きは塩胡椒派だし、卵焼きは甘いのより出汁が利いたものがすきだけど、そうじゃないものを問答無用で出されてもちゃんと美味しくいただくよ。

たまごかけご飯は昔、白身のところが苦手で黄身だけ使うというセレブ食べしてたけど（多分、白身は母親行き）今ではちゃんと食べられるようになった。最初に白身だけ入れてご飯と混ぜてから黄身を入れると、あのぐにゅぐにゅ感が少なくてすき。

温泉卵もオムライスも親子丼もすき。たまごを使った料理で嫌なものはひとつも浮かばないから、たまごがすき。

なかでもほんの7割くらい火が通ったゆで卵がいちばんすき。

半分食べて覗いてみて、ふにゅって真ん中のオレンジが顔を出すあの感じ。心がささくれていてもほっこり優しくなれちゃう気がする。きっと赤ちゃん見てるときと同じ顔してる。食べちゃうけどね。

ちょっぴりお塩をつけて食べるまっさらなゆで卵もすきなんだけど、お醤油とお出汁と少しのお砂糖とにんにくを混ぜた液体に漬けておいた「味付けたまご」が全たまごのなかでいちばん愛してる気がする。

味付けたまごってラーメン屋さんのちょっとだけ贅沢するときにしか食べたことなかったけど、自分で作ってみると全然難しくないのに美味しくできて感動しちゃう。難しいのはたまごの火の通り加減なくらい。

だってラーメンにトッピングするのにちょっとだけ余分にお金出せば、10個も食べられちゃうんだよ、すごい。

昔はたまごを食べすぎると身体に良くない、なんて聞いたからすきな気持ちを抑えたこともあったけど、きちんと調べたらそんなことなかったし、むしろ栄養がたっぷりで良いものだ！ってわかったから、「今日は自分を甘やかすぞ」というときは予め仕込んでおいて5個くらい食べちゃうときもある。

食べてみないと、自分にとってどれがいちばんすきなとろっと具合なのかがわからないこともどきどきできてまた楽しいよね。

地球最後の日は何食べる？って聞かれたら少しだけ迷っちゃうけど、最後の日が予めわかるならきっとわたしは3日前に味付けたまごを仕込み始める気がしています。