わたしが2月に読むのなら
1日に書きたいな〜と思っていたのに気がついたら節分も、そして立春も終わろうとしている…!
(なんなら1月から書きたかったのです、月日が経つのってほんとうに早い)
読みたい本がとにかくたくさんあるわたしは、目につくものをひたすらに読み尽くす日々を送っています。
だけど、季節だったり時期を大切にして味わうように読んだら、もっと一冊一冊が大切な思い出になるんじゃないかしら、と年末にふと思いました。
一度読んだことあるものでも季節に沿ってじっくりゆっくり読んだら、きっともっと噛み締められるかもしれない。
なので、ちょっとスタートは遅くなってしまったのだけど、毎月「もしもわたしが読み返すなら」をテーマにして立ち止まって書いてみたいなと思います。
小説と、もしかしたらエッセイ。
それからだいすきな児童書を一冊ずつ。で。
◆『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎
伊坂幸太郎さんの作品はどれもとっても有名だけど、この作品は伊坂作品には少し珍しい“恋愛”をテーマに描かれたもの。
6作入った短編集だけど、どれもがどこかで絡み合っている連作もの。読んでいくうちに「ああ〜!」と登場人物どうしの繋がりが見えてくる楽しさは伊坂さんならでは。
バレンタインデーのおかげで2月ってどうしても恋愛に目がいきがちじゃないですか。
だけど、バレンタインって大人になってからはそこまで意識するものじゃなくなってきたし、学生時代のちょっとがんばっちゃった過去とか思い出したて恥ずかしくなってきちゃったりするので、あえて軽めなものを。
モーツァルトの代表曲のひとつでもある「アイネクライネナハトムジーク」と同じように、軽やかに。だけど楽しく読めるんじゃないかな。
◆『チョコレートアンダーグラウンド』アレックス・シアラー
児童書はど直球に、チョコレートで。
「チョコレート禁止法」が出されたイギリスを舞台に、子どもたちが法律とたたかう手に汗握る物語。
主人公の男の子たちが自由を求めて、知恵を絞って動き回る姿がめちゃくちゃかっこいい。
【国民すべての健康のために】の名の下に健全健康党が取締る世の中が、かなり厳しくて、息苦しそうで…。甘いものってみんなが楽しく生活するのに必要なんだ…!って改めて生活を見直してしまうかも。
わたしはそこまでチョコレートがすきなわけじゃないけど、それでも読みながらもうチョコレートのあの甘さを想像しては唾を飲み込んでしまった…から、読むときはぜひチョコレートを携えて読んでほしい。
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「立春」は春の始まりだけど、まだまだ寒いからあったかい毛布に包まって、心があたたかくなるような物語にたくさんふれたいな。
ぬくぬくしながら夢中になって読んで朝を迎えちゃうのも好きだし、いつのまにか寝ちゃってて夢の中でわたしだけの物語が始まるのもだいすき。
来月は何を読もうかな。
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