未来への名言211「最も人を幸せにした者が、最も幸せになれる。」(吉岡秀人)
今回取り上げたのは、発展途上国で無償の医療活動を続ける日本の医師、吉岡 秀人さんの言葉です。吉岡さんは特定非営利活動法人ジャパンハートを立ち上げ世界中で医療を通じてたくさんの人の人生を変えていっています。
先日NHKの「最後の講義」に吉岡さんが登壇され、話されている言葉に強く感動しました。
特に私の心に刺さったのは
「自分の中の『感性の声』に従え。」
という言葉です。
吉岡さんはもともと勉強ができたわけではなく、予備校の試験さえ5度落ちてやっと予備校に入れたそうです。
それでも、その時に大学案内を見て目に止まった医学部のページを見て「自分でも医学部にいけるな」と思ったそうです。「行きたい」というより「行くな」という感じなのだと私は感じました。
この背景には「時空の中で生きている」という考えがつながっているということでした。世界の中で同じ時間でも生まれる場所が違えば人生が大きく変わり、生まれた年が何年か違えば戦争があったりなかったりと人生が大きく変わる。
華やかな万博の横で手足のない戦争被災者が物乞いをしている風景が頭に鮮明にあって「医者になればこういう問題を解決できるのでは」と思ったそうです。
こういう思いを背景に「自分にはできる。やりたい。」と思う自分の心の声が「感性の声」だということです。
吉岡さんはこの「感性の声」に従って生きてきた自分の人生が振り返れば豊かなものになったと思うそうです。
理性の声に負けず、多くの人を幸せにできるような自分の人生を生きていけるように頑張らなければ。
そう思える番組でした。