返事が来ない相手から返事をもらうために【タイムカプセル大学 Vol.6】
――メールやSlackを送ったのに、返信がこなくて悩んでいます。自分の伝え方が悪くて怒っているのかな…と心配です。
既読スルーされると、自分が悪いのかな?と悩む方多いですよね。逆に相手が悪い!と感じて、怒りがわいてしまう人もいらっしゃいます。
まずは事実と想像を切り分けて捉えると楽になります。返信がこないというのは客観的な事実ですが、自分が嫌われているとか、相手が悪いとかは根拠のない自分の想像=妄想です。妄想はあくまで妄想でしかないので、妄想に囚われないで、事実に対して今自分が何ができるかに集中することが大切だと思います。
ーーアイザワさんは、こまめにレスしたり反応したりされていますよね。
そうですね。特に新しく入った方は会社に慣れていないので、問題を抱えていないか気をつけてこまめにレスをしています。
相手に反応するというのはコミュニケーションの基本ですよね。反応がないのは、無関心であったり、相手が忙しくてキャパシティが足りないことが問題だと思います。
みなさんにもこまめに反応をしてほしいのですが、それをやってくださいと言うにも、まずは自分が徹底して反応しないと、「そんなこと言ってるけどお前はやってないじゃねーか」と言われてしまいます。
そうならないためにも、自ら行動して、ノウハウをためて、その後に社員の皆さんに改善しましょう、と提案するつもりです。
――確かに、アイザワさんは気軽に「少しミーティングしましょう」と言われますよね。あれはどうしてでしょうか?
「ちょっと対話しましょう」と提案することは多いです。自分で考えて仕事をするのは素晴らしいことなのですが、何時間もそこで悩んで立ち止まってしまうのは、もったいないです。
そこで、直接対話して問題点を把握し、私の持っている情報を伝えて誤解を解いたり、社員の皆さんに比べると長く生きている私の経験則をお話することで、問題を解決する手助けができたらと思って、対話を提案しています。対話することで、どういう種類の感情――困惑なのか、怒りなのか、キャパオーバーなのか――を抱いているかも分かり、今後の仕事量を調整することもできます。
だから、毎日みなさんに提出していただいている日報を見たり、相談を受けたりして、問題を抱えているなと感じたら、5分でいいので対話することにしています。
――最初の話に戻りますが、必要な返信が来なくて困ってしまった時は、どうしていますか?
そこは部下でも後輩であっても怒らずに、どういう言い方をすれば相手はレスポンスを返すのかを考える「ゲーム」だと思って対処しています。
――ゲームですか!?
返事がなければ、まずメール・Slack・Chatworkすべての連絡方法で連絡し、それでも返事がなければ、翌日も連絡をします。返事がない相手に対して、レスもないのに「言ったじゃん」は通用しないと考えています。
そうやって試行錯誤してようやく返事があったら、「難しいクエストクリア!これはラスボス級!やったぜ!!!!」と思うのですが、その直後にもっと強い敵が出てくるんですよね。全然ラスボスじゃなかったという(笑)。
「くっそー!まだ続きがあるのか!このゲームハードモードだな!!」と思うんですが、最近は、自分のスキルやメンタルを成長させてくれてありがとう!と思って頑張るようにしています。
攻略法を模索するアイザワ