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転身のきっかけは震災。出会いまでの経緯とは?【タイムカプセル大学Vol.55】

震災をきっかけにエンジニアとなったKさん。タイムカプセルとはどのようにして出会ったのか。その経緯について聞いていきます。

ーー入社されて何年目になりますか?
K:
1年4ヶ月目です。

ーー入社されたきっかけとはなんですか?
K:
元々仙台で働いていたんですけど、体調を崩してしまい気仙沼に帰郷しました。
しばらく療養した後、今までのエンジニアの経験を活かして働ける場所を探していたところ、タイムカプセルの存在を知って、一度こはらぎ荘(こはらぎ荘とは、旧気仙沼市立小原木中学校校舎を改装した気仙沼ICTの拠点となるシェアオフィス)にお邪魔させて頂き、アイザワさんから会社説明をして頂きました。その際にタイムカプセルが行っている事業内容やビジョンに魅力を感じて、応募させて頂いた次第です。

気仙沼オフィス立ち上げ時のエピソード

アイザワ:Kさんがどういった経緯を経てタイムカプセルに辿り着いたのか、Kさんは、ほんといろいろなご経験というか体験をされているので、是非高校のあたりからダイジェストで教えていただけると。

ーータイムカプセルとの出会いの経緯とは?
K:
高校から遡ると、私はアイザワさんほど全然できないのですが、当時バンドをやりたくて、親の反対を押し切って高校を中退し、家族に置き手紙を置いて出ていくということをしまして...。

アイザワ:Kさんってヤンキー高校出身とかではなくて、普通の県立高校なんですよね。

K:はい。普通の県立高校でしたが、その時はちょっとグレていましたね...。それが影響したというわけではないんですけど、今考えると信じられないくらい実行力というか行動力がありました。その後、仙台に住み始め色々活動していたんですけど、東日本大震災が発生し、それがきっかけで気仙沼へ帰ってきました。

 その当時は、東京や気仙沼市外から沢山の人が来て、気仙沼の復興のために色々と活動されているような状況でした。私自身も様々なボランティア活動などに参加させていただく中でセルフレジシステムを活用した無人販売プロジェクトという震災復興支援事業にお誘いを頂き、携わらせて頂きました。このプロジェクトは震災により買い物が不便になってしまった方々を支援する活動だったのですが、セルフレジとして導入したアプリケーションがガラッと状況を変えたんですよね。アプリケーションひとつで買い物ができるようになり、利用者に笑顔が生まれ、地域に根付くようになりました。
その一連の状況を目の当たりにし、「アプリケーションひとつでこんなに物事が変わるんだ」と感銘を受け、IT業界を目指すことを決意しました。

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出典:「新しい東北」先導モデル事例集

 私は高校を中退しているので、資格的に専門学校に行けなかったんです。
なので、当時勤務していた配送の仕事をしながら猛勉強して、高卒認定試験という高卒同等の知識を証明する資格を取りました。その後、仙台に東北電子専門学校のスマートフォンアプリ開発科に入学し、アプリ開発をメインに2年間学習しました。その後新卒で大手SIer企業に入社しましたが、勤務後半年くらいで体調を崩し退社しました。療養後に再度、仙台の企業へ再就職したのですが、症状が悪化してしまい帰郷を決断しました。

 その後、以前復興支援活動などで知り合っていた人脈を通し、色々な人に繋がらせて頂いて、最終的に以前タイムカプセルで働いていた方に繋がって、入社させて頂きました。

アイザワ:震災はKさんの人生にはかなり大きな影響があったということですよね。

K:そうですね。まぁ、大きなターニングポイントじゃないですけど、人生の上ではかなり大きな変化の一つだったかなと思います。この業界にも入っていなかったかもしれないです。

アイザワ:そうですよね。震災がなかったら地元に戻るという判断もなかったかもしれないし、戻った時にアプリとの出会いがあり、それまであまり縁のなかったIT業界に人生を振っていったということですよね。

K:そうですね。その時誘って頂いた方には今でも物凄い感謝をしていますし、そのきっかけがなければ今までの人生もこれからの人生もまた別な形に変わっていたかもしれません。

今回はエンジニアに転身した経緯やタイムカプセルとの出会いについて聞いていきました。次回は入社後の苦悩や乗り越えるために実践したことについて聞いていきます。

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