公論は、敵より出ずる!
ある本を読んでいて、ふと目にとまった言葉、公論(こうろん)。
文脈の中で、“公論は敵より出ずる”(=その意味は、公正な意見は味方よりもむしろ敵方から出てくる事)とありました。公(こう)とは、おおやけ、表向き、偏らないetc.の意味です。論(ろん)は、物事の真理を述べる、善悪を言い立てる、言い争うetc.の意味です。すなわち、公論(こうろん)とは、偏りのない公平な真理を述べること。
最近では、余り目にしない言葉ですが、まさに真理を突いています。例えば、自分がどのように評価されているかについて、愛想良い仲間内よりも、外部の人達からの厳しい見方の中に真実があるようなもの。
皆さんを、厳しく叱咤激励してくれる存在は誰ですか。
組織の中のライバルか、ビジネスの競争相手か。こうした方々は、自分に対して公正で厳しい意見、即ち、公論を言って頂ける存在かも知れません。