今日の遊打(ゆうだ)#013

二尺二寸長胴太鼓:銘「玄亀(げんき)」
潮踏み(低い横打ち)

地打ち:Roland R-8
どんどこ ♩= 180

速いテンポで潮踏み。
正面打ちで打つ場合のリズム構成に似てきたが、間(ま)を取るのは、正面打ちよりも横打ちのほうがやりやすい。 それは正面打ちに比べ、奏者の前空間が広く、体全体の動きで響きを表現できるからだ。
ここで「表現」といっているが、これはあくまで奏者の内的な間合いであって、外に向かってのアピールではない。
アピールすることにココロが向かってしまうと、響きの純粋さは失われてしまう。 間(ま)にあらわれる体の動きは、リズムの視覚的解釈ではなく、「響き」という全体の切り離せない要素の一つである。

ところで、打法の低い横打ちのことを、俗に「三宅」と呼ぶことが多い。
和太鼓集団「鼓童」が三宅島の「神着神輿太鼓」に打法を学び、「三宅」という演目を創作し、そこから打法の一種として世界中に定着していったものだ。

ワタシの曲にも、低い横打ちの「潮を踏む」という演目があり、その打法も以前は「三宅」スタイルと呼んでいた。 しかし、比べてみると三宅島オリジナルの打法とは、ずいぶんと違う印象なので、近年ではこの打法を「潮踏み」と呼ぶことにした。

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毎次毎日、変化と発見がある。
ここには、ワタシだけの真実がある。

佐藤健作公式WebSite http://tihayable.jp/
Demo Movie https://vimeo.com/72881288
TEDx 『響くことが生きること』
https://www.youtube.com/watch?v=GYvSvCX4dd4

舞台作品 Digest Movie
Kensaku Satou 和太鼓奏者 佐藤健作 / 鈴木弘明 監督作品集https://www.youtube.com/playlist?list=PLqBkVPZ04p4PEd2bXt8mtg-0bcY6HmMP1

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