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西川美和監督【TIFFティーンズ映画教室2024】レポート

こんにちは!学生応援団です。
今回は8月上旬に開催されたTIFFティーンズ映画教室2024にお邪魔してきたので、その様子をレポートしたいと思います!

TIFFティーンズ映画教室とは?

TIFFティーンズ映画教室とは、「映画の未来の開拓」を重要なテーマの一つとして掲げている東京国際映画祭が映画を「観る人、作る人を育てる」ことを目的として開催しているワークショップです。
全国各地でこどもたちを対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室」と共に、中学生が映画監督やプロの映画スタッフとともに本格的な映画づくりをできる機会を提供しています。

今年の特別講師は『ゆれる』『すばらしき世界』などの西川美和監督。西川監督が講師なんてとても贅沢ですね…。学生応援団のメンバーにも、中学生に混ざってぜひ参加したい!という人が沢山いました。笑

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ワークショップの様子


私たち学生応援団は、8日間のワークショップのうち、4日目の撮影の様子を見学させていただきました!
この段階では、各チームの進捗状況には差があり、すでに撮影に入っているチームもあれば、まだ脚本を考えているチームもありました。
その中で、どのチームでも印象的だったのは、中学生たちが主体的に話し合っている時に、後ろから静かに見守っている大人たちの姿でした。
ティーンズ映画教室では「大人が口出ししない」ことをポリシーとしているそうです。スタッフの皆さんが、中学生たちがお互いに思ったことを遠慮なく話し合えるような環境を作り上げることで、ワークショップで初めて出会った中学生同士が、たった数日で対話・議論ができるようになるという大きな成長を遂げていました。


映画作りに励む中学生の様子

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最終日【完成披露試写会】

ワークショップ最終日には、中学生たちが作った映画の完成披露試写会行われ、私たち学生応援団も伺いました。私たちが到着したときには、中学生たちが頑張って最後の仕上げの動画編集とポスターづくりに励んでいました!そして完成したポスターがこちら↓

中学生たちが作った映画のポスター

どれも作品の雰囲気がよく伝わるポスターですね。
そして映画を三作品鑑賞させていただきましたが、会場が笑いに包まれたり、映像美に魅了されたり…観客はすっかり映画の世界に入り込んで観ていました。どれも完成度が高く、中学生でこんな映画をつくることができるのかと驚きました…。しかし映画が終わって、それぞれのチームメンバーが舞台に登場して挨拶を始めると、メンバーの人柄や雰囲気が完成した作品とマッチしていて「あぁこのメンバーだからこういう映画になったんだな」という納得感がありました。

これらの作品は今年度の東京国際映画祭にてワールドプレミア上映されます!!!興味のある方はぜひ会場に足を運んでみてください。


西川美和監督からのコメント

イベント終了後に西川監督にお話を聞かせていただきました。

西川美和監督(中央)と学生応援団メンバー

私たち学生応援団が一番気になっていたのは若いうちから映画をつくることにはどのような意義があるのかということ。それについて西川監督は「人の力が加わることで、自分一人では出なかったものにたどり着けることがある。そこを発見できる場としては映画づくりというのは、目に見える形として残ることも含めてとてもいいと思います」と語り、今回の映画教室を通して、映画づくりでは「特別な能力がある人だけができることではなくて、いろんな人が適材適所で活躍できるものづくりなのかもしれない」と改めて実感したと教えてくださいました。

また、iphoneなどで簡単に一人で映像をつくることが可能な時代になりましたが、そんな中でも「いろんな人が合わさることで作品が作られていくという、他の創造物と違う豊かさというのが映画の1番の醍醐味」であり「なぜ映画をつくるかというと人とつくれるからなんですよね」と明かしました。

この醍醐味は、一度でも映画制作を経験したことのある方なら共感できることなのではないでしょうか。学生応援団の中には自主制作映画を撮ったり映画制作に関わっているメンバーもいますが、映画はいろんな人と一緒につくるからこそできるものであるということにはとても共感していました。また、そのようなことを中学生で経験できるのは本当に貴重で意味のあることだと感じました。

(執筆・13期わくと、りん / 構成・りん)


最後までお読みいただきありがとうございました。

今年の東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)の10日間です!
皆様の来場をお待ちしております。


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