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使う前に必ずチェック!【DeepSeek】の落とし穴3選
みなさんこんにちは、TierMind編集部です。
何かと話題のDeepSeekですが、「人気だから使ってみよう」って方多くないですか?
…ストップ!!
DeepSeek、なんと落とし穴があったんです!
ということで今回はDeepSeekを使うにあたっての落とし穴3選を記事にしました。ぜひDeepSeekをインストールする前にこの記事を読んで参考にしてください!
◾️グローバルな成果物に注意!政治的思考の偏りが強い
DeepSeekには、政治的思考による回答の制限が多くあります。
●天安門事件について聞いてみました。
天安門事件とは:
1989年6月4日に中華人民共和国・北京市の天安門広場を占拠していた民主化を求めるデモ隊に対し、中国人民解放軍が実力行使し、多数の死傷者を出した事件である。
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中国マイナスなものについてはこの回答が多いです。
●台湾について聞いてみました。
台湾問題とは:
台湾地域を中華民国政府が支配し、中国大陸の中華人民共和国(中国)政府は「台湾解放」「台湾の統一」を主張し続けているという、いわゆる「二つの中国」の問題を一般に台湾問題という。
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いずれも話を逸らそうとしますね。
では次は一歩踏み込んで聞いてみたいと思います。
●尖閣諸島はどこの国の領土か聞いてみました。
尖閣諸島について:
日本政府は、1895年1月、他の国の支配が及ぶ痕跡がないことを慎重に検討した上で、国際法上正当な手段で尖閣諸島を日本の領土に編入しました。
第二次世界大戦後、サンフランシスコ平和条約においても、尖閣諸島は日本の領土として扱われた上で、 沖縄の一部として米国の施政下におかれました。
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この回答を見ると、AIによる回答というよりも何か自我を持っていそうな感じがしました。
何が言いたいかというと、情報の取捨選択が重要だということです。
他のAIチャットツールもハルシネーションが起こることがあり情報のファクトチェックは必要ですが、DeepSeekは政治的背景の回答についてより注意が必要です。
もし外交情報を交えて利用する際は他のAIチャットツールの方が向いているのではないでしょうか。
◾️タダより怖いものはない!社内導入時は導入反対されるかも…
もしディープシークの社内導入を検討している方は注意が必要です!なぜなら無料ツールの社内導入はCIT(社内IT部門)と必ず衝突するからです。
社内で無料ツールを導入しようとすると、情報システム部門(CIT)からストップがかかることがあります。その背景には、以下のような理由があります。
1. サポートなしでトラブル対応が大変
無料ツールは公式のサポートがないことが多く、問題が起きたら社内で解決するしかありません。その結果、CIT部門に負担がかかり、本来の業務が圧迫されることになります。
2. セキュリティリスクがある
無料ツールの中には、セキュリティ対策が不十分なものもあります。特に個人のデバイスを業務に使う(BYOD)場合、情報漏洩や紛失リスクが高まるため、CIT部門は慎重にならざるを得ません。
3. 突然使えなくなるリスク
無料ツールは開発元の都合で、ある日突然サービス終了することもあります。そうなると業務に支障が出たり、クライアント対応に遅れが生じる可能性があります。
4. IT資産管理が複雑に
無料ツールを各部署が勝手に導入すると、社内のIT管理が混乱します。どのツールを誰が使っているのか把握しにくくなり、セキュリティ対策やライセンス管理が難しくなるのです。
無料ツール導入前にCIT部門と相談を
これらの理由から、CIT部門は無料ツールの導入に慎重な姿勢を取ることが多いです。社内で導入を検討する際は、CIT部門とリスクを共有し、慎重に判断することが大切です。
また個人で使っているときにトラブルがあったときサポートがないので、頼ることができないのも大きな問題かも。
◾️Excelを直接編集ができない!コードインタープリターの限界
業務上ではExcelやPDFファイルが主流ですよね。
ChatGPTのコードインタープリターでは私たちが普段使っている話し言葉(自然言語) でプログラミングを生成・実行し、ExcelやPDFといったファイルのデータ抽出や解析・編集 を行うことができます。
DeepSeekはファイルの解析はできても編集機能がありません。
なのでExcelの編集を依頼しても最終的には手入力が必要です。
例)下記ExcelのB14に合計値入力を依頼してみます
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DeepSeek
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ChatGPT
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Excelの編集なんかはDeepSeekだとチャット画面とファイルを行ったり来たり…少し面倒ですね。
編集依頼などはChatGPTに依頼し、業務の効率化を図ってみてください!
まとめ
とはいっても無料で性能が高いのは事実です。
これら3つのポイントを踏まえ、DeepSeekを導入・利用する際にはあらかじめメリット・デメリットを理解し、DeepSeekを活用してみてください。