夏採用・職種替えのすヽめ
(注 この記事は就職活動に悩む人向けの記事です。特に春採用で心が折れてしまった方や志望替えについて一ミリでも考えていらっしゃる方向けに作成しています。)
お久しぶりです。チベスナです。
此度の緊急事態宣言発出によって、弊社は全研修や業務がテレワークに移行しました。
どうも人事さんもドタバタなようで研修メニューは結構フリーダムな感じになってます。取扱製品のカタログも読破し終えたのでちょっと一息。界隈に帰ってきました。
さて本題です。
22卒の皆さん、就職活動お疲れ様です。私自身もこの時期本当に辛い時期だった記憶があります。
4月末は、3月にエントリーした大手企業からのお祈りメールや進んでいく周囲の選考、人によっては内定も出て…という1番混沌とした時期でした。
ちなみに春採用の第一志望群2社からお祈りメールが来たのもこの時期でした。しかも同日に。
さて、そうした時期に差し掛かる中、皆さんの就職活動の進捗はいかがでしょうか?
この記事を読んでくださっているということは就活に少しでも辛さ、悩みを抱えてらっしゃると推測します。
この記事では、少しだけ珍しい就職活動をした私チベスナの経験談と夏採用や志望替えについてのお話をさせて頂きます。興味ない人は戻って内定チャンネルでも見ましょう。
(注 私は採用担当者ではないため、自分自身の体験や面接官から直接聞いた内容、入社後に担当人事から聞いた内容(勤務先特定できる情報は掲載しません)を中心にお話させていただきます。参考程度に見て頂ければ幸いです。)
1.チベスナの就活史(春)
まずは私、チベスナの基本データから
某私大学部卒(文系)、大学時代には3本論文を執筆。TOEICは未受験(馬鹿)
就活は学部時代の研究内容を活かせる仕事としてメーカーやエンタメの管理部門を志望してました。
いやもうここまで書いて気付きました。文系卒で論文書ける専攻分野の管理部門て、どう考えても法学部ですよね。そうです、法学部生で法務部志望でした。安直というかなんというか……
院進も視野に入れるくらい法学に入れ込んでた私は、何も疑問に思うことなく大手企業の法務部門を受けていきました。最近は職種別採用とかもありますし、門戸が広くていい時代だなぁとか思ってた時期もありました。
結論だけ言います。学部卒で法務(職種別)は相当ハードル高いです。入社後に法務配属の人間に聞いたら8割が修士卒、学部卒も大半がインターン経由の実績持ちでした…これは無理ゲーだ…
とはいえ専攻分野で論文3本(卒論はまだ書いてなかったので当時は2本)も書けば、流石に評価されて内定は出ます。
学部卒で色々と苦戦した私ではありましたが、4月の末頃に某ゲーム会社の法務部と某機械メーカーの法務部からの内定を頂き、ゲーム会社に内定承諾をさせて頂きました。
これで私の就職活動は終わり!のんびり卒論でも書いて、懸賞論文にも応募して金稼ぐか!とか思ってたんです。この頃は。
さて、5月末頃に私はある悩みに襲われます。
ほんまに俺法務向いてるん????
単に知識だけならまぁ法務の仕事はできるだろう。ただ、自分の将来を見据えた時に法務の世界には弁護士・弁理士というボスキャラがいるわけです。
結局社内弁護士や社内弁理士、社外の法律事務所に法務部員は勝てないわけです。専門家としても。立場的にも。
というかこう悩む時点で法務のように専門家として一つの道を極めるという道が向いてなかったのです。振り返れば自分のキャリア選択は良くも悪くも選択肢が多い方を選んできていました。
さて、正直法務で仕事する気はほぼゼロ。しかし時期的には6月に差し掛かる頃。あの時代錯誤の経団連ルールですら内々定が出る時期です。
そこで私は決めました。
マーケティング部門で夏採用受けて、受かったらそこ行く。ダメだったら法務で働こ…
学生時代にマーケティングゼミを設立したり、バイト先やサークルで企画立案やったり、就活界隈で企業研究にどハマりしたのも含めて、私は無意識で企画やマーケティングに片足突っ込んでました。
この分野なら将来性もあるし、自分の強みも活かせる。これでダメならイヤイヤ法務やってやるよ!なんなら司法書士や弁理士狙っちゃうぞ!と意気揚々と夏採用に突入していくのでした…
2.チベスナの就活史(夏)
大学の友人が皆内定承諾する中、少し汗ばむ季節にリクルートスーツを着る羽目になったチベスナ。
一応東証1部上場企業の内定は持ってるので狙うは大手企業のマーケティング・企画部門のみ。
とりあえずマーケティングや企画で夏採用してる大手企業を10社ほどピックアップしES提出しました。
「まぁ10社しか出してないし夏採用はハードル高いらしいからES通るのは1-2社かな」とか予想してました。
結果、4社通過。
おお、意外と通ったやん!
あとは面接やなと死ぬほど企業研究。アニュアルや中期計画も読みました。この辺は就活界隈で磨いたスキル。おお、スルスル頭に入ってくるぞ!
根本として意識したのは、法務で就活した時とは評価軸がまったく別になってるだろうということ。マーケティングや企画を仕事にしたいと言う以上、リサーチやロジックに穴があってはいけません。ただそこで気付きます。
ロジックとか戦略って論文と同じやんけ(当たり前)
当たり前ですよね。論文ってロジックの塊ですもん。ほんで一つの課題に対して多方面からアプローチし、結果に結びつけていく営みって、論文執筆も面接で求められるロジックも、今仕事で少しずつ触れつつあるマーケティングも全て同じなのです。
そして紐付ける力。これも大切です。私自身、論文執筆経験だけでなく、研究内容も含めて、受験企業の将来展望と絡み合わせて企業に+αを生み出すことができることをアピールしました。
正直、今の同期を見てても社会的常識な程度や意識の高さというものは基本横一列です。(たまに研究開発や海外営業でどう見ても社会不適合な人がいるのはよくわかりませんが、彼らはトリリンガルだったり専門知識豊富だったりするのでしょう)
それは当たり前として、皆何か一つは変なことやってます。広告コンペに高校一年生の頃から出してた奴、ロシア留学してマヨネーズ太りして帰ってきた奴、酒注いでくれるロボット作った奴…
カンボジアに学校建てただの、サークルの副長やってましたなんて奴は誰1人いませんでした。というか、やってたとしてもその程度の話を就活では使わなかったのでしょう。だって人と被りますし。
入社して様々な人に触れていく中で、ある意味自分の変態さをどう活かすか。ここに腐心した人間がやはり強いのだとつくづく感じています。
話が逸れました。
自分の強みとは就活ハウツー本に書いてあるような内容ではなくて、自分にしかできない内容にしよう。これはある意味一貫してました。
そうしたところを評価して下さって、夏採用枠(事務系採用数4人) で売上1兆円超えの某大手メーカーのマーケティング職で内定を頂くことができました。
3.職種替えについて
このnoteを読んでくださっている方の中には職種替えで悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
悩むくらいならやれ!
これに尽きると思います。
ただ自分の専攻分野がある中でそれ以外の領域に手を出すのであったり、自分の専門外の領域に職種替えするのは抵抗があるかと思います。
極端な話、全部受けて内定が出揃ってから選べばいいのです。内定承諾?するだけして後で断りましょう。自分のように「法務でしか仕事したくない!」って選り好みして後で後悔するよりずっと良いです。
自分のキャパシティの中できちんと対策ができる範囲で最大限受ける。これが1番良いのではないかと思います。
ちなみにマーケティング職の6割は未経験、経済経営学部以外出身の方だそうです。未経験だから…とか、興味はあるけど知識が…とかがあまり問われないので非常にお勧めです。むしろ新しい視点を汲み取る為にもいろんなバックグラウンドの人を採用してる感があります。
4.夏採用について
基本はお勧めしません。
おいおいおい、お前このnoteのタイトルなんて書いてるよ。「夏採用・志望替えのすヽめ」って書いとるやないか!
でもね正直言って、夏採用で受かる人は春採用に受けても通ります。これは間違いないです。
ただ、春採用で落ちた人が夏採用に受かることはほぼないと考えてください。
こんなことがありました。某大手メーカーのグループ面接のお話です。海外売上比率の高いメーカーの営業職を志望している関西学院生と私の2人が受験生として面接に臨んでいました。
人事「何か苦手なことはありますか?」
関学生「英語が苦手です!」
これ、どう見てもダメなの分かりますよね。事業内容見てたらこんな話は出てこないはずです。
ちなみに私はこの関学生に乗っかって
チベ「私は英語でユーモアを表現するのが苦手です。関西人が笑いからコミュニケーションを進められるように、英語でユーモアを交えてコミュニケーションを取れるところまで英語力を高めたいと思っています。」
と返しました。少し悪いなとは思いましたがグループ面接は相対評価に寄るところもありますし、やるからには徹底的に相対評価でポイントが出るようなトークにしましょう。
この臭い武勇伝もどきから何が言いたいかと言うと、ある意味、これって夏採用を象徴する出来事だと思います。
夏採用に来る受験生は3種類です。
①春採用でNNT、もしくは望んでいる会社からの内定が出なかった人(割と多め)
②春採用の内定からステップアップ(レアケース)
③春採用からの志望替え
①の層は真っ先に落とされます。実際、某鉄系メーカー人事の話ですが、「よっぽどのことがない限り春に内定が出なかった子は早めに落としている」という話も聞きました。
だから就活の進捗が悪くても「夏採用があるから!」と気楽になるのではなくて、「極力春で決めてしまおう!」となる方が断然良いと思います。
実際、弊社の夏採用枠は事務系で4人だけだったそうです。全体の採用数と比較すると1/20の数字です。もちろん応募数を考えると割りの悪い勝負になることは間違いありません。
もちろん可能性はゼロではないので受けることにはもちろん価値があります。ただそこまで大きな期待を抱くことなく、受かれば儲けもんくらいの意識で頑張るのが良いと思います。
一方で、夏採用×志望替えによって自らの新しい可能性を開くことには価値があると思うのです。ある意味志望替えした自分は夏採用の市場から見ればあらゆるデータがアンノウンな存在です。
だからこそ聞いてみたい、どんな人か見てみたいというのも起こりうるでしょうし、そこに新たな可能性を見出す企業もあるかも知れません。
もし、夏採用×志望替えによって新しい道が開いて、そこに可能性を感じたならば、飛び込んでみるのもアリかと思います。それもまた人生です。
5.最後に
半分くらい自分語りになってしまいました。
その分お金は取らないので許してください。
結局何が言いたいのかと言うと
夏採用をやってる以上可能性はゼロではないですし、志望替えをする事で新たな可能性が生まれることもあると言う事です。
私自身、春までの専攻分野への拘りから、春採用で採用が終了してしまった企業への受験機会を喪ってしまいました。
そうしたことにならないように、あらゆる受験機会を逃さない、そして自分の可能性や価値を最大化する就活を皆さんには目指していただき、是非、来年から同じ社会の新参者として働かせていただきたいと思います。
チベスナ