98.キャスト間で自然に育まれる協調性
前回はレズ風俗キャストというお仕事をするうえで謙虚さが大事というお話をしましたが、実はキャスト同士のあいだでも、謙虚さはめちゃくちゃ大事なんです。
これはきっと事務所での様子を知っている人なら、すぐにうなずいてもらえると思います。キャスト同士だけでなく、キャストとスタッフ、スタッフ同士も、とにかく相手を尊敬し、その人が持っている力をできるかぎり発揮してあげたいと願いながら、仕事をしています。
職場は、チームなんです。
チームワークはめちゃくちゃ大事だと思います。
ここで働くことになったキャストたちは、まずこの仕事に選ばれたことに誇りを持ってほしいと思います。
誰でも、キャストになれるわけではありません。
それどころか、すべての応募者を面接するわけではありません。
採用する側は、長所も短所も見たうえで、ちゃんと選んでいるんです。
この仕事の醍醐味は、マニュアルがほとんどないことです。
私は新人講習スタッフなので、基本はしっかり教えますよ。それだけでなく先輩キャストは誰であれ、質問すればなんでも答えてくれると思います。
このお仕事でのわからないことは、ウィキペディアにもYahoo!知恵袋にも載っていないことですから。誰かに聞かなければ永遠にわかりませんね(笑)。
そうやって先輩から学ぶこともあれば、自分自身で働き方を構築していくこともできるんです。何度もいろんなお客様にお逢いして、自分なりの働き方を見つけていきます。
ひとりひとりが自分の看板を背負って働いているんです。いってみれば、それぞれがお店を出しているようなもの。なので、個人店同士のつながりのような、いい関係が必要なんですよね。
私たちは輝く場所を、提供してもらっているわけです。
そしてさらに、お客様によって磨かれていくといういい関係が生まれるんですよね。
キャストのみんなには、それぞれによいところがあって、苦手なところもあります。これが本当に人それぞれで面白いんですよ。違う個性があるからこそ、褒め合うこともあれば、参考にさせてもらうこともある。
そのときに、謙虚というものが不可欠なんです。
相手がキャストであってもお客様であってもそれは、同じってことですね。
きっと、お店の方針があるからこれが成立しているんだと思います。謙虚さを大事にする仲間たちが集まるのには、きっと理由があると思います。
謙虚からの協調性ーー。
いま一度、自分も学ぶところがあります。
いい機会をありがとうと、いいたいです。
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