IJN Kirishima 1941 日本海軍戦艦 霧島(Fujimi 1/700 waterline kit)
昭和16年の太平洋戦争前の霧島です。比叡同様、昭和17年の第三次ソロモン海戦で戦没したため、この姿をしている霧島の期間は短いものでした。キットは開戦時の設定ですが、金剛のところで既述したように、残念ながら特シリーズのキットは大戦後期の艦体を流用しているので、舷窓や副砲の配置が異なります。副砲の高さとともにこの時期の状態にするために少し手を加える必要がありました。
エッチングパーツは幸い純正品を入手できたので、より細かい表現が可能となりました。また、他艦でのエッチング使用の参考にもなりました。
探照灯台等の複雑なトラス部分は専用のエッチングパーツが使用しましたが、一部参考資料と異なる部分があったため、修正しています。艦橋や煙突周りの手すりパーツの一部に、水性ボンドに白い塗料を混ぜたものを塗り、防風キャンバス布を表現してみました。
後部艦橋周囲のジャッキステーに純正エッチングパーツを使用したところ、艦尾側が第三砲塔と干渉したので取り外しました。1/700では純正品を使ってもこんなことがしばしば起きます。再現性と省略のデフォルメバランスを取るのが模型作りの難しさですね。
木甲板やリノリウム甲板は他艦と同様の素材で表現しています。
「モデルアート艦船模型スペシャル 真・総ざらい4 金剛型」の図面を参考に艦載艇を配置し、通船を搭載している写真があったので一隻だけ載せてみました。
艦橋の前部やロープを下げている後方へ張り出したヤードの上には、いくつかの信号燈が設置されています。要するに透明のガラスのライトだと思うので、艦載機のパーツに使用されてる透明ランナーを伸ばして、上部だけ軍艦色に塗装して作りました。
霧島は、1942年11月の第三次ソロモン海戦において、米戦艦ワシントンの16インチ砲弾を9発浴びて、その姿をサボ島に沈めてしまいました。
制作2023年1月-2023年11月
スケールモデル祭り2023にエントリーしました(エントリー№29)
© 2023 Thyme Craft All Rights Reserved.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?