DKM Scharnhorst Class 1941 シャルンホルスト級制作記 #2 (Tamiya 1/700 waterline kit)
3. 艦橋
3-1.上部及び中部
グナイゼナウ:新造時には、キットの状態である(A)の形状(パーツC23,C30,A5,A19)となっていましたが、1940年頃には、司令部艦橋両舷の凸型の張り出し部(B)が縮小され台形の張り出し形状(C)となり、司令部艦橋に屋根と窓を付けている(D)のが写真で確認できます。また、同時期から日本艦の防空指揮所にあたる最上部甲板の前部の角に膨らみ(E)があるようです。
これらの写真を参考にして、次のように改造します。
艦橋上は、パーツC30とA5の代わりにシャルンホルストのパーツC24とA5を使用し、パーツA19に張り出し部分(F)を設けます。
艦橋中は、パーツC23の代わりにシャルンホルストのパーツC25とC20を使用し、パーツC25の張り出し部分を台形(G)に修正します。
シャルンホルスト:新造時には、グナイゼナウ同様(A)の形状となっていましたが、ブレストで網を被っている写真(B)では、形状に変化がないように見えるため、ライン演習時までに艦橋の改造はしていないと判断しました。
1943年頃には司令部艦橋に屋根と窓を付けている(C)のが確認できます。キットは、窓のパーツC20に,切れ込みの入ったC24がかぶさる構造となっているのでこの時期の状態です。
このため、前述のグナイゼナウの場合と逆にシャルンホルストのパーツ(C25,C20,C24)の代わりにグナイゼナウのパーツ(C23,C30)を使用することとしました。
3-2 .艦橋横球状測距儀の下部
シャルンホルストでは半円柱の構造を斜めにカットされています(A) 。グナイゼナウでは、シャルンホルストよりも一段低い位置まで延長されて半円錐状に下に向かって収束している(B)のが写真で確認できます。
このため、シャルンホルストはそのままで良いのですが、グナイゼナウはパーツA15及びA16の形状を修正する必要があります。
3-3 .艦橋下部
艦橋中部を取り付けるパーツA17(両艦共通)の前面は機関銃座と艦橋の間に仕切りがあり、円柱を1/4にして横にしたような小さな構造物があります(A)。
4.艦上構造物
4-1.メインマスト
新造時には両艦ともに煙突後部(A)に設置されていましたが、前述の艦首改装時にシャルンホルストのみ、艦載機格納庫後部(B)に移動しました。これ以降写真でのシャルンホルスト級の区別は、ほとんどこのマストの位置で判明します。
キットのメインマストは、グナイゼナウが煙突後部、シャルンホルストは艦載機格納庫後部となっているので問題ありません。
制作 2019年2月- 2020年5月
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