ドデカミンをこぼして見えてきたもの Part2
東京の街中をLUUPで颯爽と駆け抜ける私。しかもレンタルモバイルバッテリーを使いながらなんて時代の波に乗りまくっているじゃないか。
流行とかあんま気にしないんだよね。とか言ってるけどやはり新しいサービスを使っている時はなんとも言えない高揚感と優越感があった。小さく芯のない人間だな。
LUUPの操縦は極めて単純で、右手側のハンドルにあるPUSHボタンをonにすると加速し、ブレーキは自転車と同じように握ると減速する。自転車と同じような感覚で曲がる。という誰でもできるシンプルな操作だ。
しかしこれが楽しい。クッション性皆無ゆえの振動、ギュンと進む加速がなんとも言えないアトラクション感を引き出している。
LUUP好き(娯楽目的)で乗ってるって方いたら教えてください。いい友達になれそうです。
今回でLUUPに乗るのは2回目ですが、色々と気づいたことがあるのでまとめようと思います。
結構速い
これは1回目でも感じたことだが、それなりにスピードが出る。おそらく20kmでリミットがかかる仕様になっているが、下り坂では30km弱くらいまではスピードが出る。あまりスピードが出るイメージがなかったため驚いた。
しかしそれ以上の驚きは上り坂である。自転車では足を付いてしまいたくなるような斜度の坂でも減速しない。というかむしろ加速する。思わずおぉ!って声に出したくなるくらい。ヒイヒイ言ってる自転車や歩行者を尻目に感じる圧倒的勝利感。ちっぽけですね。
グーフィースタンスになっている
私はスノーボードや何か構える時など基本的に左足前のレギュラースタンスなのだが、LUUPに乗っているときはなぜか右足前のグーフィースタンスになっている。完全に無意識でである。試しに左足前にしてみたが、何か違和感がありうまくバランスが取れない。1回目の時にどう乗っていたか覚えていないが、その時の形がしみついたのか?謎である。
これはガラスに反射する姿を見て気づいたことなのだが、その時もう一つ気づいたことがある。乗っている姿がとてもダサいということだ。
乗っている姿がとてもダサい
街ゆくLUUPer(ループに乗っている人)を見て思っていたことではあるが、お世辞にも乗っている姿がかっこいいとは思えない。ストレートに言うとダサい。
以前CMで、車のフレームがなくなり、中で運転している人だけが動いているように見える映像を見た時にとてもおかしな映像だなと感じたことがある。その時と同じような感覚があるのだ。人だけが高速で並行移動しているような。
いざ自分が乗っている姿を見るとその異質さに一旦降りようかと思ってしまうぐらいのダサさではあった。でもそんなことを言っていては一生家につかないし利用料金は膨れ上がる一方だ。そこで少しでもカッコよく乗れるフォームを模索することにした。下記は試行錯誤の上多少マシに見えるフォームをまとめたものである。
ぜひ参考にしてほしい。
前方体重がけ
全体的に体重をLUUP前方にかけ、前傾姿勢になる。これによりスポーティーさを演出することができ、なおかつ空気抵抗も減らすことができるためスピードの向上にも一躍買うライドフォームとなっている。
難点は少しバランスが取りづらく、段差などでは転倒の恐れがあるため綺麗な舗装路で活用することをお勧めします。
後方体重がけ(脱力)
重心はやや後方気味を意識し、全体的に体の力を抜いてリラックスして乗るスタイルです。これにより「乗ってます!」ではなく、「あぁ、乗ってるよ。タクシーだと逆に時間かかってね。」というこなれ感を出すことができます。気分は大量の業務を効率的にこなして結果を出してるスタートアップベンチャーのエリート社員。渋谷あたりのライドでいかがでしょうか。
全体使い
一番スタンダードに乗りたいのならばこのフォームがお勧めです。前足と後ろ足の間隔を広めにとり、ボードの全体をうまく使います。これによりいかにもLUUPに乗っている人という見た目になり、”LUUP+人”から”LUUP with you”へと昇格されます。TPOを選ばずかつバランスも取れ安全性が高いフォームのためLUUP初心者にお勧めです。
以上3フォームを見つけ出した私は、引っかかっていた恥ずかしさを取り払うことに成功したのであった。
人間は普段しないことをすると多くの発見があり新鮮な気持ちになるということにも気づいた。毎日同じことの繰り返しだと感情の起伏もなく味気ない。たまにはちょっとしたスパイスということでいつもとは違うことをするのもありだなーとか思いながら、純粋にLUUPを楽しんで着々とゴールへ近づいていった。
Part3へ続く