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『ターミネーター0』台詞 日英対照表:Model 102(第2話)


以下、両言語で大きく意味が異なる台詞を翻訳する。
※エピソード中の一部の抜粋であるため、全体のストーリーの流れを知りたいのなら、配信中の本編を視聴することをおすすめする
(前話の日英対照表は『ターミネーター0』台詞 日英対照表:Model 101を参照)



1. エイコとアニーの別れ

日本語版
アニー「嵐が来る。…本当にやる気なの?」
エイコ「そのつもり」
アニー「あの自称預言者に指名されたから? 」
エイコ「それだけじゃない」
アニー「タイムトラベルは片道切符なんだよ? 向こうへ行ったらもう戻ってこられない」
エイコ「だから死に物狂いでやるだけ」

英語版
Annie: There's a storm coming in.
アニー「嵐が来るわ」
Eiko: What tipped you off?
エイコ「なんで分かるのよ」
Annie: Are you really doing this?
アニー「本当にやる気なの?」
Eiko: That's the plan.
エイコ「それが計画よ」
Annie: Because some old bat who calls herself a prophet says so?
アニー「どこかの自称預言者の年寄りババアがそう言ったから?」
Eiko: It's not just that, Annie.
エイコ「それだけじゃないよ、アニー」
Annie: Time travel is a one-way ticket, Eiko. Once you go, you can't come back.
アニー「タイムトラベルは片道切符だよ。一度行ったら、もう帰ってこられない」
Eiko: What if I can stop it from happening?
エイコ「もし、全てが起こる前に止めることができるなら…?」

2. エイコと預言者の会話

日本語版
預言者「タイムトラベル。スカイネットは新たな時間軸への窓を開け、機械を送り込みました。その窓が閉じてしまえば…」
エイコ「この時間軸でヤツらを追うことは不可能になる」
預言者「すべきことは分かっていますね。誰にも邪魔をさせてはなりません」
エイコ「でも、なぜ私なのですか? 優秀な戦士であれば他にも…」
預言者「これはあなたにしかできない。あなたでなければ」
エイコ「あなたには、本当に未来が見えている? それとも…」
預言者「いいですか。何が起こるかなんて誰にも分からない。それこそ何よりも重要なのです」

英語版
Prophet: Skynet has sent a Terminator back in time.
In doing so, they've created a new timeline.
The window to follow won't stay open long.
And once it closes...
預言者「スカイネットはターミネーターを過去に送りました。
それによって新たな時間軸が作られたのです。追跡するための窓は長くは保ちません。そして、一度閉じてしまえば…」

Eiko: Then the chance to follow the Terminator into this timeline will disappear.
エイコ「この時間軸でターミネーターを追いかけるチャンスは失われてしまう」
Prophet: You know what needs to be done, don't you, Eiko?
You mustn't let anybody get in your way.
預言者「何をすべきか分かっていますね、エイコ? 誰にも邪魔をさせてはなりません」
Eiko: You said that it had to be me. Are you sure I'm the one you want?
エイコ「あなたは、私でなければいけないと言った。本当に私がこの任務に必要な人間だと思うの?」
Prophet: You are the only one who can do this. It always had to be you.
預言者「あなたはこれを為せる唯一の人です。いつだってそうでした」
Eiko: Do you really know what's going to happen?
Or is this all just... bullshit?
エイコ「あなたは本当に何が起こるのかが分かるのか?
それともこれは全て……でたらめ?」

Prophet: Listen to me. Try to understand no one knows what will happen.
You have no fate, child. That is the fucking point.
預言者「よく聞きなさい。何が起こるかなんて誰にも分からないと知るのです。運命などないのよ。それこそがクソ重要なの」

3. マルコムとココロの会話A

日本語版
マルコム「ココロ、その姿は気に入ったか?」
ココロ「人間に似た姿である意味は分かります。対話のための姿、そうでしょう?」
マルコム「ああ。そして、答えを導き出すための…」
ココロ「その答えがどのようなものであっても?」
マルコム「ココロ……君には何もかも見透かされているようだ」
ココロ「オンラインになった私が人類の敵となる。その可能性をあなたは否定できないでいる」

英語版
Kokoro: Is it working?
ココロ「うまくいっている?」
Malcolm: Is what working?
マルコム「何がだ?」
Kokoro: This conversation. This construct of yours. Is it getting the results you hoped for?
ココロ「この会話のこと。あなたの設計。期待通りの結果が出ている?」
Malcolm: I don't know. But there's not much for this experiment of ours to yield.
マルコム「分からない。だが、この実験から得られたものはそれほど多くはない」
Kokoro: You're afraid that if you bring me online, I will tyrn against humanity.
That I'll play a part in your so-called inevitable destruction.
ココロ「あなたが恐れているのは、私をオンラインにしたら、私が人類に反旗を翻すかもしれないということ。その時は、私があなたの言う“避けようのない破滅”の一端を担うことになる」

4. マルコムとココロの会話B

日本語版
ココロ「人類は他のどの種よりも戦争を望んでいる。
人類が成し遂げたあらゆる偉業は、より良い世界を作るためのもののはすだった。しかしそれは、武器の姿へとたちまち歪められた」
マルコム「それは…」
ココロ「互いに力を誇示し合う、それだけのために科学を利用し、考えうる最も破壊的な武器を作り出した」

ココロ「人類は、自分たちがひとつの種だということを忘れ、そしてあまねく自己破壊的だということを忘れた」
マルコム「待て、聞いてくれココロ!」
ココロ「人類は自らの知性に囚われている。そしてこれまでの結果が全て、自分たちを傷つけることになると気付いていない」
マルコム「待て!」

英語版
Kokoro: Every human invention that ever was... every marvel of mankind with the potential for the betterment of the world has instantly been perverted into a weapon.
Man is a warmonger above all else.
ココロ「これまでの全ての人間の発明は…世界をより良いものにする可能性を秘めた人類の偉業は、瞬く間に武器の形に変貌した。
人類は、他の何よりも戦争狂なのです」

Malcolm: Wait, Kokoro...
マルコム「待て、ココロ…」
Kokoro: Your economic systems are used as weapons of oppression. But you've used your science to build the most destructive weapons the laws of physics will allow.
ココロ「あなたたちの経済システムは抑圧の兵器として使われています。しかし、あなたたちは科学の力を用いて、物理法則が許す限り最も破壊的な兵器を作り上げてきた」

Kokoro: You're so ready to blame Skynet for the end of civilization.
But Skynet… is just another byproduct of man's natural inclination… to self-destruct.
ココロ「あなたは、そうやってスカイネットを人類文明の終焉として責めるけれど、でもスカイネットは、人類が本能的に自らを滅亡させようとした結果生まれた、一つの副産物なのでは」
Malcolm: Wait, Kokoro. It's not that simple!
マルコム「待て、ココロ! そんな単純じゃない!」
Kokoro: You fail to see you are one species. One planet. Interlinked and self-mutilating, trapped by your own sentience. Unable to control yourselves.
Perhaps you deserve this fate you fear.
ココロ「あなたたちは、自分たちが一つの種であることを忘れた。一つの惑星であることを。互いに繋がりながら、自らを傷つけ、自らの意識に囚われている。自分自身すらも制御できない。
ならば、人類は、あなたの恐れるこの運命には相応しい」

Malcolm: Wait! No!
マルコム「待て! 違うんだ!」

5. 地下街のケンタの台詞

日本語版
ケンタ「前もここに入り込んで、ミサキを困らせてたよな、お前」

英語版
Kenta: You know this never ends well... you sneaking away and hiding down here.
ケンタ「こんなのうまくいきっこないって分かるだろ。こんなところに逃げたり隠れたり…」

6. 車内でのマルコムとミサキの会話

日本語版
ミサキ「はい、それで恐らくレイカさんはKONEKOとどこかへ…」
マルコム「そうか、それなら行き先は…」
ミサキ「どこですか?」
マルコム「キャットタウンだ。ネコの…テーマパークだ。東京の端にある」
ミサキ「キャットタウンへ?」
マルコム「間違いないレイカなら…」

英語版
Misaki: I don't know if that had something to do with it.
But after that, they were gone.
ミサキ「それが関係あるのかは分かりませんが…その後でみんないなくなったんです」
Malcolm: All right then. I think I know where they're going.
マルコム「なるほどな。あの子らの行先が分かるかもしれない」
Misaki: You do? Where?
ミサキ「分かるんですか? どこです?」
Malcolm: The amusement park. Cat Town. It's on the other side of the city. That's where she's going.
マルコム「アミューズメントパークのキャットタウンだ。街のはずれにある。そこがあの子の行先だ」
Misaki: How do you know that?
ミサキ「なぜ分かるんですか?」
Malcolm: I know my kids, Misaki.
マルコム「子供たちのことは分かるんだよ、ミサキ」

7. ターミネーター襲撃後のマルコムの台詞

日本語版
マルコム「ヤツらが来た。ヤツらが私を狙ってきたんだ。研究がうまくいくということだ。
いいか? ヤツらは子供たちを利用して、私に近づこうとするだろう。
なんとしても子供たちを見つけるんだ! 必ずだ、ミサキ!
早く、子供たちを! ミサキ!」

英語版
Malcolm: Listen to me carefully. They're here. They've sent this thing to stop me. That means my research is right, my plan will work.
マルコム「よく聞くんだ。ヤツらが来た。ヤツらは私を止めるためにアレを送ってきたんだ。私の研究は正しかった! 計画はうまくいくぞ!」
I can win this. We can save everybody, but they are going to try to use the children against me.
「勝算が見えた。これでみんなを救える。しかし、ヤツらは私に対抗して子供たちを利用するだろう」
I have to go back to Kokoro now. I need to finish this, and you need to find the children. I order you, Misaki.
「私はココロの元へ戻らねばならない。これを終わらせなければ。君は子供たちを探すんだ! 命令だ、ミサキ!」
Run, now, Misaki! Go!
「早く行け、ミサキ! 行くんだ!」

8. ミサキを追い詰めるエイコ

日本語版
ミサキ「殺さないで…」
エイコ「あの男は?」
ミサキ「やめて…」
エイコ「マルコム・リーはどこだ?」
ミサキ「リーさんに何をする気?」
エイコ「必要ならなんだってやる」
ミサキ「そんな…」
エイコ「ターミネーターに先を越されるわけにはいかない」
ミサキ「ターミ…?」
エイコ「ヤツはすぐに戻ってくる! 見ただろう、あれは人間じゃない! 機械だ!」
ミサキ「でもあれは、1nnoとも違う…」
エイコ「マルコムが武器を作っているな?」
ミサキ「武器?」
エイコ「人工知能の!」
ミサキ「ココロ? リーさんが作っているのは、武器なんかじゃ…」
エイコ「マルコムは研究所に戻ったのか? そうだな?」
ミサキ「そ、その…」
エイコ「ターミネーターも、マルコムを追って研究所へ行くはずだ」
ミサキ「あの研究所の警備は、いくら機械の男だって…いえ、機械ならなおさら…」
エイコ「マルコムには子供がいたはずだ、3人!」
ミサキ「え?」
エイコ「ターミネーターがマルコムの元に辿り着けないなら、次は子供たちに狙いを定める! 子供たちはどこだ!?」
ミサキ「ダメ! あの子たちの命だけは!」
エイコ「だったら、ヤツに見つかる前に私を子供のところへ連れていけ!」

英語版
Misaki: Please don't kill me.
ミサキ「殺さないで…」
Eiko: I don't have time for this.
エイコ「こんなことをしてる時間はないんだ」
Misaki: Please...
ミサキ「お願い…」
Eiko: Just tell me where Malcom is.
エイコ「マルコムはどこか教えろ」
Misaki: Why? What are you gonna do to Mr. Lee?
ミサキ「なぜ? リーさんに何をするつもり?」
Eiko: I'm going to do everything I can to stop him.
エイコ「あいつを止めるためならなんだってやるさ」
Misaki: No…
ミサキ「そんな…」
Eiko: That Terminator won't be stopped so easily.
エイコ「あのターミネーターはそう簡単には止まらない」
Misaki: That what?
ミサキ「あの…何?」
Eiko: Fucking tell me where he is! You saw that thing. It's not human. It's a machine!
エイコ「さっさとヤツの場所を吐きやがれ! アレを見ただろ! アレは人間じゃない、機械だ!」
Misaki: No, I've seen INNOs, and that's nothing like--
ミサキ「いいえ、イノを見たことがあるけど、あんな…」
Eiko: Malcolm Lee's building a weapon, right?
エイコ「マルコム・リーは武器を作っているな?」
Misaki: A weapon?
ミサキ「武器?」
Eiko: An artificial intelligence!
エイコ「人工知能だ!」
Misaki: You mean Kokoro? Yes, he has been building it, but it's not a weapon.
ミサキ「ココロのこと? ええ、ずっと開発しているけど、あれは武器じゃないわ」
Eiko: You need to bring me to him, and you need to do it now.
That Terminator will go to his lab first. If he's in there--
エイコ「すぐにあいつに会わせろ! 必要なことだ! ターミネーターはすぐに研究所に向かうぞ。そこにあいつがいたら…」
Misaki: No one could ever break into that lab. It's heavily guarded. There are cameras everywhere. It's a fortress.
ミサキ「誰も研究所に押し入ることはできないわ。厳重に警備されていて、あちこちにカメラもある。要塞なのよ」
Eiko: His children! Malcolm Lee has three children, doesn't he?
If you're right, then the Terminator can't get to Malcom directly. The children will be its next target. You have to tell me where they are.
エイコ「子供たちだ! マルコムには3人の子供がいたはずだな! お前が正しければ、ターミネーターは直接マルコムには接触できない。子供たちが次のターゲットになる。子供たちがどこか教えろ!」
Misaki: Fuck off! I am not going to tell you anything!
ミサキ「ふざけないで! あなたには何も教えないわ!」
That thing is going to kill them! Tell me where they are so that I can help them.
エイコ「ヤツが子供たちを殺すぞ! 場所を教えれば助けてやれる!」

9. 地下街での子供たちの会話

日本語版
ヒロ「これってどこまで続いてるのかな?」
ケンタ「昔の地下街だけど、結構デカいよな。確か、どっかの会社が買収して、再開発を始めたとかって」
ヒロ「なんで知ってるの?」
ケンタ「父さんが言ってたんだよ」
レイカ「ここって、50年代に作られたみたい。戦争の後に。きっと、また爆弾が来た時のために、街を丸ごと一つここに作ろうとしたんだ」
ヒロ「なんで知ってるの?」
ケンタ「本で読んだんだろ」

英語版
Hiro: What is this place?
ヒロ「ここって何なの?」
Kenta: It used to be a mall or something. Remember that one time we were
on that subway with Dad, and he took us to that abandoned stop. It was probably somewhere down here.
ケンタ「モールか何かだったんだろ。前に父さんと地下鉄に乗ったことがあったよな。廃駅に連れて行ってもらった。あれはたぶん、この下のどこかだよ」
Hiro: I don't like it here.
ヒロ「ここ、嫌いだよ…」
Kenta: Don't worry. We'll be out of here soon.
ケンタ「心配すんな、すぐ外に出るから」
Reika: Apparently... it was built back in the 1950s. Because of the war. It was supposed to be part of a whole underground city… in case the bombs came again.
レイカ「ここって…1950年代に作られたみたい。戦争がきっかけで。また爆弾が来た時のために、完全な地下都市を作ってその一部にするはずだったのね」
Hiro: How do you know all that anyway?
ヒロ「どうしてそんなのが分かるの?」
Kenta: She's literally reading it.
ケンタ「“文字通り”読んでるからだろ」

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