驚くべき「脳の愛」の感動実話

認知症を患った母親が覚えていた唯一のこと

みすぼらしい身なりのおばあさんがふろしき包みを持って、あちこち街をしばらくさまよい続けていました。通報を受けて出動した警察官たちがおばあさんをつかまえて、あれこれ尋ねましたが、おばあさんは認知症患者で、自分の名前すら覚えていませんでした。大事なものが入っているのか、手に持ったふろしき包みだけをぎゅっと抱きしめて、「うちの娘が子供を生んで病院にいる」 と言って、そこに連れて行ってほしいとばかり言います。あまりにも哀切なおばあさんの願いを聞いてあげようと警察官たちはうわさをたよりに探し、ひどく苦労して娘が出産した病院を見つけ、その場所におばあさんを連れて行くことができました。

生まれたばかりの子供と一緒に横になっていた娘は、おばあさんを見るなり、驚いて「お母さん!」と呼びます。おばあさんは娘を見るなり、ふろしき包みを広げました。その包みには、すっかり冷めてしまったワカメスープと、いくつかのおかず、そしてご飯が入っていました。認知症を患っていた「お母さん」が覚えている唯一のことが「私の子供が子供を生む」という事実だったようです。病魔が脳の中のすべての記憶を消してしまっても、母親の「子供に対する愛」までは決して消すことができなかったようです。

父の愛

米国のある村に五人の息子を持つ父親が住んでいました。息子のうち一人だけが体が弱く、消極的なので、その息子のことを思うたびに、父親はいつも心配でした。そんなある日、父は五兄弟のために苗木を買ってきます。兄弟たちに一本ずつ分けてやり、1年間しっかり育ててみなさいといって、一番木をよく育てた人に大きなプレゼントを約束します。1年が過ぎて、各自植えた木を確認しに一緒に山に登りましたが、体が弱い息子の木が一番大きく素晴らしく育っていました。父は非常に満足しながら、「息子よ、お前は、おそらく優れた植物学者になることができるだろう。お父さんが最大限助けてやる。一緒にその夢を叶えてみよう!」賞賛と激励を惜しまず、約束した大きなプレゼントをあげます。

この息子は「これからもっと一生懸命木を世話しよう」と考え、「植物学者」の夢に胸がわくわくし、ろくに寝ることもできませんでした。息子は翌朝早く起き、自分の木を世話しに行きます。ところが、その早い時間に既にある人が自分の木を丁寧に手入れしている姿を発見するようになります。他でもない、まさに自分の父親でした。

隠れて激励を惜しまなかった父の愛の中で、弱く消極的だったこの息子は、勇気を得て、その愛に報いようと完全に変化した姿で成長するようになります。そして米国の最も困難な時期であった「大恐慌時代」と「第二次世界大戦」を固い意志で克服し、最も尊敬される米国の大統領になります。この人がまさに米国史上初の4選大統領フランクリン・ルーズベルト大統領です。

天まで届く愛の喜びと感動

このように親が子供を愛する愛が、「脳の愛」といえるでしょう。脳の愛は天まで届く愛の喜びと感動があります。

神様、そしてキリストの愛もこれと同じく「根本的な最高の愛」です。その深い愛を受けて生きながら「肉体的な愛」にだけ溺れて生きる次元を抜け出し、人生で何を残すべきなのかを深く考え、自分に与えられた「個性」と「才能」を確認し、急いでこれを「愛」で実践していかなければいけません。


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