ケアマネのお勧めする【いい介護施設の選び方】
こんばんは。
ブログにお越しいただきありがとうございます。終活ライフケアプランナーの根本久美子です。
(掲載の写真は私が勤務していた有料老人ホーム内で定期的に行われた美容イベントの写真です。応接室をサロンに変えて、利用者の方に特別感を感じていただきました。)
『幸せになる終の棲家を選ぶ』には
在宅介護をした自分の経験やケアマネとしての視点から最も重要です。
57歳の今、私自身も将来に希望を持てて笑顔で過ごせる環境へ向かう為に全力で取り組んでいます✨
思い起こせば2011年、要介護の母を在宅介護していた頃、離婚調停の真っただ中、3人の息子の親権を得る為に、母の介護は主にヘルパーさんと父に任せ、もともと母の為に取得したホームヘルパーの資格を活かして介護の仕事を始めました。
『せっかく介護の仕事を始めるなら、母が将来入居したいと思ってくれるいい施設で働き、自分も知識を増やそう』
『私自身も将来入居したいと思う素敵な施設を探そう』と思い仕事を選んでいたある夜、偶然📺世界まる見えテレビ特捜部の番組で
『ラスベガスにある富裕層の集まる老人ホーム』を特集していました。そこは広大な敷地の中にフィットネススタジオ、映画館、スパなど数多くの快適なアメニティがあり、エレガントなアパートメントでは24時間のケアや専任のシェフによる食事サービスが提供されており、住民のための多彩なイベントや住民同士の交流を促進するためのアクティビティも充実していました。
『これだ‼』
と思い、ネットで日本にある『終の棲家 幸せ』とキーワードを探しました。
見つかった施設の入居金は何千万円と高額、毎月の施設利用料の他に食事などの生活費が必要な施設でしたが、私はそこで働くことに希望を見つけ、どんな方が入居しているのだろうと期待を膨らませて面接に行きました。
無事に入社し2011年から今年2024年まで施設で働いた13年間が、私の将来の見立てにも重要な経験となりました。
将来まで納得のいく良い施設選びには重要なポイントはいくつかあります。
せっかく入居しても、すぐに退去したいなど思わない
★自分が将来入居したいと思う施設であるか
人生100年時代、いつまでも健康で充実した生活を送り続けるためには、適切な環境を選ぶことが重要です。実母の在宅介護を行っていた時、母は要介護5というカラダが健康ではない状況でしたが【幸せに穏やかに笑顔で居てくれた】時間があったのは‥
ココロと環境が健康な状態であった事が一つの理由です😊
在宅介護をしていて「もし大地震が起こったら、どうやって寝たきりの母を連れ出したらいいのか」や、私が何度かぎっくり腰を患ったので「この先の事が不安」と感じていました。
私はひとりっ子で、親戚も高齢化しており、頼る人が居なかったので、未来を見据えて施設を探して、特別養護老人ホームの順番待ちに登録をしましたが、空きが出なかったので何年も待っている状況でした。核家族などで家族の形がどんどん変わる今後、益々介護の担い手が少なくなります。
自分に合った納得する施設を少しでも元気なうちに早めに見つけて、いいタイミングで利用することで環境が整い、健康寿命も延び、ご本人も家族も笑顔で過ごせます。健康寿命を延ばすということは、高齢者ご本人だけでなく、家族にとっても安心感に繋がるのです。
私の同級生からも「親の為にどんな施設を選んだらよいか」とご相談いただく事が多いので、【いい介護施設の選び方】のポイントと【介護施設の種類と特徴】をお伝えしたいと思います。
まず施設を選ぶ前に
『本人の意向をしっかりとお聞きする事』
「入居するご本人の状態や要望に施設が合っているか」確認しながら進めていく事がとても重要です。
立地条件や人員配置、サービス内容や費用など予算が希望に合っており、今後身体機能が低下していく身体の変化を見据えた施設選びをする。せっかく入った施設も要介護が進んで退去となると費用も掛かり、心身の疲れもどっと出ます。入居した後に後悔しない様に慎重かつ、見学は疲れないスケジュールを組む事をオススメします。
そして私だったらこんな所をポイントに選ぶ3点
【いい介護施設の選び方】
1. ご入居している方やスタッフの顔を見る(満ち足りた幸せな雰囲気であり、笑顔で過ごしている)
2. 衛生管理など住環境(掃除が行き届いて清潔感があり太陽の光が降り注いで良い香りがする⬅︎これは私の好み)
3. 困った時に相談できる環境である(家族の代わりとなる場面が多い施設では、スタッフが傾聴する体制で居てくれることが大切です)
介護施設にはさまざまな種類があり、4月まで勤務していた介護付有料老人ホームは総戸数116~300超えの大型施設でした。入居時自立(要介護や要支援認定の受けていない)の条件があり、介護に関わる職員体制は居住者2.5:職員1 以上と手厚い人員配置で24時間職員がケアセンターに居ることで急な体調不良にも対応、フロントにもスタッフが在中しセキュリティもしっかりしていました。全室が個室でミニキッチン付きですが、台所に立つのが面倒な日は食事はダイニングルームで予約なしでレストランのように利用できました。
13年前に配属された施設は螺旋階段やグランドピアノが印象的でプールやカラオケ・ビリヤードや麻雀施設などの快適なアメニティがあり、居住者のための多彩なイベントなどのアクティビティも充実していました。外観や内観などはフロントサービス付きの高級マンションをイメージしていただくとよいと思います。
【介護施設の種類と特徴】
代表的な介護施設の種類(短期入居や通所以外の施設の一覧であり、また市区町村によっては各当施設がない場合があります。)
●介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム:特養): 特例入所を除き、基本要介護3~5の方が対象で、常時介護が必要な高齢者を対象とし、比較的低料金で利用できるユニット型の公的施設です。
●介護老人保健施設(老健): 要介護1~5の方が対象で、医学的なケアやリハビリテーションを提供し、在宅復帰を目指す公的施設です。
●介護療養型医療施設(療養病床):要介護1~5の方が対象で、介護体制の整った医療施設(病院)であり、医療や看護を行います。治療が終了し、病状は安定しているものの長期間にわたり療養が必要な方が対象です。
●介護医療院(介護医療型医療施設): 要介護1~5の方が対象で、医師や看護師が常駐し、重度の医療ケアが必要な方やターミナルケア、看取りに対応できる、医療と介護が一体した公的施設です。
●特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム): こちらは私が13年間勤めていた施設の種類で、さらに種類が介護付き、住宅型、健康型の3種類あり、介護に関わる職員体制が手厚い場合が多く、自立した方に人気の民間施設です。豪邸に住む著名な方が、自宅にこだわらずにいかに健康寿命を延ばせる環境を求め、納得のいく有料老人ホームで第二の人生を謳歌されている方も多いです🧡
●サービス付き高齢者向け住宅(サ高住): 自立した生活ができる高齢者向けの住宅で、生活支援サービスが付帯した民間の施設です。
●認知症対応型共同生活介護(グループホーム): 地域密着型で住民票のある地域での入居が条件になります。認知症高齢者向けで共同生活を行う民間の施設です。専門スタッフと共に入居者が家事を分担し、自分ができる役割を行うことで、認知症の進行を緩やかにする目的もあります。
●軽費老人ホーム(ケアハウス;C型): 公的施設であり費用を抑えられる場合があります。一般型と介護型があり日常生活に支援が必要な高齢者向けの施設です。
これらの施設は、身体の状態や経済状況、必要なサービス内容によって選択する必要がありますが、今回は主な施設を載せました。
次回は今後のQOL(生活の質)に大きな影響を与える健康寿命を延ばすための施設選びと、日本とアメリカの施設の違いを更に詳しくお伝えさせていただきます😊