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noteが私にもたらしてくれたもの

noteを始めて、もうすぐ6ヵ月が経とうとしている。

これまで、仕事の合間や休日に、週1~2回のペースで書き続けてきた。

会社でもブログを書いていて、こういうのは続けないと意味がないと身に染みて分かっていたから、「継続は力なり」を胸に、毎週連続投稿が途切れないように記事を出し続けてきた。

ところが、最近どんどんビュー数が減ってきている。
ビュー数を増やすための手段として有効とされる「共同運営マガジン」に、6つも加入しているにもかかわらず、だ。

これってもう、共同運営マガジンに入っている意味ないんじゃないか。
そもそも、ビュー数がどんどん減り続けているのに、noteを書き続ける意味あるのかな。
「継続は力なり」という言葉に縛られすぎているんじゃないか。
私は、何のためにnoteを書き続けているんだろう・・・


うん、こういう時は、原点に立ち返ってみるのがいちばんだ。


まずは、noteを始めるきっかけから。

今年の6月、上司から「社長があなたに○○社のブログも副業として書いてほしいと言ってきている」という話を耳にした。

上司によれば、自社ブログのPV数やCV(コンバージョン)数がうなぎのぼりだと聞きつけて、社長が経営するもう1つの会社のHPにも、同じようにブログを作ってほしいと依頼が来たという。

実績を評価してくれるのは嬉しかったが、私としては正直荷が重かった。
大して興味もないトピックで、集客用のブログを書き続けるのに飽きていたのだ。
加えて、別の会社でさらに同じようなブログを作れとか、ウンザリだった。

私が書きたいと思っていたのは、SEOをバリバリ意識した1万字近いお堅い解説系のブログじゃなくて、もっとこう気軽な、自分が経験したことや感じたこと、考えたことを素直に表現するものだった。
文量は、1,000文字とか2,000文字ぐらいのちょっと短めな感じ。

社長の依頼案件は副業なので、受ければ当然報酬はもらえる。
でもその代わり、本業以外の時間を、大して書きたいとも思わない原稿を書くのに費やし、お金のために貴重なプライベートの時間を犠牲にしないといけなくなる。
そこまでしてお金が欲しいか・・・と言われるとそうではなかった。

でも文章は書きたい。

そこで思い出したのが、昨年会社でやっていたnoteだった。
やる目的・意義を見失い、今ではもう更新をストップしているが、一時期noteを楽しんで書き続けていたのは確かだ。

会社HPのブログとは違い、真っ白な画面へ自由に文字を打ち込んでいく過程に何とも言えないワクワク感があった。
ブログほど身構えずに、社内報みたいな感じで、さまざまなトピックを思うがままに書けた。
仕事の息抜き用の読み物として、更新を楽しみにしてくれている社員も何人かいた。

これが会社のnoteじゃなくて、個人のnoteだったら・・・

よし、依頼を気持ちよく断るための口実として、個人的な話を綴るためのnoteを始めてみよう。
プライベートでnoteに新しく挑戦してみたいと言えば、きっと角も立たないだろう。
そう思い、早速noteのアカウントを作り、大好きなカエルの画像をアイコンに設定し、ヘッダー画像とプロフィール文を設定した。

記念すべきnoteの初投稿は何を書くべきかと他のnoterさんの記事を見ていると、自己紹介を載せている人が多かったので、私も慣習に倣うことにした。

出身、趣味、好きなもの、今の仕事、今まで取り組んできたこと、noteを始めた理由、これからどんなnoteを書いていきたいか・・・

周りの凄腕noterさんと比べれば、あまりにも平凡すぎる内容だが、信頼を得るための第一歩として自己紹介記事を投稿した。
プライベートでは初めての投稿だったので、柄にもなく緊張したのを覚えている。
投稿後わりとすぐに「スキ」がついたので、自分の文章は変じゃなかったんだ、ああ良かったと一安心した。


そして次の日から、私のnote生活が始まった。

最初は、「文章を書くこと」についての話が多かった。
会社のマーケティング担当として、ブログをSEO対策込みで2年ほどずっと1人で書き続けているという自負もあり、仕事の話にたびたび触れることで、読んでくれる人からの信頼を得たいという下心もあった。

「文章を書くこと」に関するネタが尽きてくると、自身の辛い経験や過去を打ち明け、赤裸々に本音をさらけ出しているnoterさんが思いのほか多いことに気づき、今度は自分の過去の体験談を投稿するようになった。

今までの人生でいちばん辛かった中学時代のこと、見舞いに行かず亡くなった祖父のこと、想像していなかった未来のこと・・・

中でも特にシリアスな記事は、上記の3つだと思う。
(読んでくださった皆さま、重い話にお付き合いいただきありがとうございました)

そして、何度か重めの過去の話を投稿してみて分かった。
私はnoteでこういうシリアスな話を思いっきり書いてみたかったし、自身の想いや経験が深くさらけ出された他人のnoteを読むことが一等好きなのだ。

とは言え、毎回シリアスで重い話を書いていたら疲れてしまう。
なので合間に、最近体験した出来事に関するちょっとしたエピソードと、そこから得られた教訓・戒めのような記事を多く書くようになった。

するとどうだろうか。
何でもない平凡な日常が愛おしく思えるようになったのだ。

日々の生活で得られた「気づき」を定期的にnoteに書き留め、振り返ることで、今まではただ過ぎ去っていくだけだった日常が、色鮮やかな「意味」を持つようになった。


・・・そうだ。
私がnoteを書き続けるのは、小さな気づきを積み重ねて、心を豊かにするためだ。
ビュー数に惑わされるためなんかじゃない。

自分が、当たり前の日常に幸せを感じるために書くのだ。
何気ない日常の中にこそ、幸せは詰まっているのだから。



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