ボクらの努力はどこで力を発揮するのか
みなさんチームワークしてますか?
No.3代行を事業としてやっているthree.Tのウエツです。
多くの方が日頃、様々な努力をしているかと思います。
それでもなかなか力を発揮できなかったり結果が出なかったり。
そうなってくると、継続するためのモチベーションが続かない。
ボクも大いにそんなことがあります。
そんなとき、以前勤めていた会社の社長に言われた話を思い出してなんとか頑張っている、というお話です。
ボクらは思い込んでいる
社会人になってから色々な勉強と経験をさせてもらった。
機械メーカーに勤めている時は、社会人としての基礎、物理や科学、電気、油圧など文系出身のボクからしてみれば、むかーし少しだけ得た知識を持ち出しても足りないくらい深い知識を学ばせてもらった。
そして今や武器の1つとなっている営業としてのノウハウ。
お客さまと接するためにはどうすべきか。
若造の提案はどのようにすれば聞いてもらえるか。
自分はどうあるべきか。
などなど、本当に沢山のことを学ばせてもらった。
さらに、お客さまのところでは、接するのはほとんどが経営者や決定権を持った方だったため、皆さんがどう考えて経営、運営しているかなど、マネジメントの話や経営マインドを聞かせていただいた。
その後本社に異動してからは、組織とはどういうもので、組織の中でどう動いていけば良いか、自分の名前とやっていることを知ってもらうためにはどう社内営業すれば良いかなど、大企業の中で働いていないと得ることのできない経験をさせてもらった。
旅行会社及び製造業に転職してからは、中小企業の立ち位置、名の知れていない会社がどのように営業すれば良いか、B to Cの営業のやり方、マネジメントに近いところでの働き方など、また違う視点からの学びがあった。
複業をスタートしてからは、それぞれの会社でどう振る舞い、どこで仕事をこなし、どう時間を使ったら良いかなど、やってみないと分からないことだらけの状況を経験させてもらった。
それぞれの状況下で、自分が思う努力はしてきたつもりではいる。他の人からすると大したことはしていないかもしれないが、それでもその時のボクができることはやってきた。失敗したこと、足りない努力なども含めてボクができる範囲のことだったのだろう。
そしてボクは思っていた。
「努力すればそれが積み重なって力が発揮される」
少しずつではあるけれど、努力が自分の知識、技術、経験となって、それに比例するかのように力が発揮され結果に繋がると考えていた。
実際はそうではなかった。
紙を何回折ると月にたどり着くのか
今となっては当たり前と思うかもしれないけれど、努力したからといってすぐに力が発揮されることはない、結果に繋がることはない。
昨日した努力が、明日発揮されるということはまずない。
それなのに、努力した分だけ少しずつでも結果に反映されると思っていた。
特に顕著だったのは営業の時。
本社で色んなことを教えてもらい、技術も知識もあるのに大した結果が出ない時期は長かった。
なぜだが途中から話が良い方向へ進むようになり、なんとなく力が発揮できるようになってきた。
どんなことでもそんなもんなんだろう。
だからこそ継続するのは難しい。
あるとき、(有)田中金属の社長からこんな質問をされた。
「コピー用紙を何回折ると月にたどり着くと思う?」
変なことを聞くなぁとは思ったものの、面白かったので真剣に考えてみた。
こんな質問をするということは、思ったより少ないんだろう。コピー用紙はだいたい0.1mmほどだから、100万回くらいか?それよりも少し少なく見積もって80万回か50万回くらいかな?
ボクがどう答えたか正確には覚えていないが、おそらく50万回くらいと答えたような気がする。
すると田中社長が
「ほらな。みんなそんなもんなんだよ。数字にとらわれて単純に考えるとそういう答えになる。小さなツミカサネは少しずつしか変化しないと思い込んでいる。」
では何回なのか。
0.1mmのA4サイズの紙を実際に何度も折ることは不可能だが、もし折れたと想定したときに何回で月までたどり着くことができるのか。
ツミカサネは終盤で飛躍的に伸びる
答え:42回
驚くことに、何万回とかではなく42回(紙の厚さによって43回とも言われる)。
頭の中でのツミカサネは、紙を1枚1枚上に乗せていくような想像をしがちだけれど、折るのとはまた違ってくる。
理想(上に積む)と現実(折る)は違う。
ツミカサネはちょっとずつ上積みしていくように感じるが、実はこの折るという作業のように様々なものが幾重にも重なって結果を発揮するようになってくる。
結局ここまで継続できるかどうかが勝負。
まったく力を発揮できない期間がしばらく続くけれど、それでもなおこつこつ継続していくとどこかのタイミングで飛躍的に伸びる、結果に繋がる。
これを知っていれば継続することもできる。
ボクは「いつ力が発揮されるんだ!」と思ったとき、いつも思い出すようにしている。
いつこの曲線を迎えるかも分からない。
それでも、この終盤の曲線が来ることを信じて継続していこう!
似たような言葉でこれも好きです。
「君が次に叩く1回で、壁は打ち破れるかもしれないんだ!」
by 松岡修造
GOING MY WAY.