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仕事した感を恐れよう

 年も明け、2021年がスタートして早くも1ヶ月経とうとしている。
それぞれの時間の感覚は違うものの、この環境下において、「もうこんなに時間が経ったのか・・・」と感じている人は少なくないはず。
今まで通り生活している人もいれば、医療従事者の方のように恐ろしく忙しくなった人もいると思う。
逆に仕事が少なくなってしまい、何をすればいいのか・・・と思われている人も意外と時間が無い。

 今までボクらが暮らしていた生活は一変し、「ニューノーマル」とかいう新しい生活様式が出来上がってきた。
新しいことに取り組むということは小さなことでもとても大変で、自分のルーティンや行動様式、癖などを一度無意識から意識へと変え、考えて動かなければならない。
きっと今までやっていなかったことやルールが増えたために、何かやることが増えたように感じているのだと思う。
 ニュースでも連日同じような情報が発信され、精神は疲弊し、それでもなおさらに「こうした方が良い」「こうするべきだ」と新たなものが付加されていくため、慣れる(無意識になる)までとても時間がかかる。
 大変ですよね、本当に。皆さんご苦労さまです。

本来の目的は

 と何だか暗いはじまりになってしまたけれど、そういった日常生活での出来事も含めて、やった感(仕事した感)を恐れようというお話。

 例えば、手を洗うという作業
これを1つとっても、今までどれだけ適当にやっていたかということに恐れすら感じている。
どうやら子どもたちが通う幼稚園や学校では、30秒手を洗うという様式が教えられているようで、最近かなりしっかりと手を洗っている(長男は適当な性格ゆえ時間を測ってみたら24秒だった笑)。
ただ、この状況下になる前はどうだっただろう。
もちろん幼稚園生はとても素直なので、手洗いはやるかもしれない。
大人はどうだ。
多くの人はもっと軽く考えていたはず。

手を濡らした感
石鹸を使った感
擦り合わせた感
手を拭いた感

これで手洗いが終わっていた人は少なくないはずだ。
もしかすると石鹸を使っていない人もいたかもしれない。
トイレ利用後の男性なんて、儀式のようにチョロチョロっと手を濡らすだけの人も多かったはず笑

 いつも言うことだけれども、これが悪いというわけではない。
何せ、今まではこれでも当たり前のように生活できていたのだから。
石鹸で洗わなくたってそんなに問題もなかった。
うがいしなくたって気にならなかった。
たまたま免疫力が低下している時に菌が入り込んで風邪を引くなんてこともあるかもしれないけれど、それが周りの人たちにどんどん感染っていくようなものでもなかったため、自分でなんとか治せば解決した。

 けれども今は、石鹸で手を洗わなければ白い目で見られ、消毒しなければ注意される日々。
なんと大変な日常なのでしょう。
 でも、何か『目的達成』というものには近づいているような気もする
手を洗う本来の目的は何なのか。
儀式なのか。
黒くなった手の色を落とすことなのか。
汚れを、菌を落とすことなのか。
そこが大切な気がする。

仕事した感とは

 以前、「本体仕事とは・・・」という記事で、
仕事とは基本的に自分で生み出すもの
という株式会社スノーピークビジネスソリューションズの言葉を紹介した。

これにはとても共感ができ、それがどのような形でもいいから出来るようにならなければならないと思っている。

 会社というチームに所属している以上、利益を出すことが必要とされる
それは利益が無ければこのチームを回すことができなくなってしまうためだ。
そこで働くからにはもちろん利益を出すことが目的となる
ここについてはほとんど多くの人がある程度理解していると思う。
だた、与えられた仕事をこなすだけでは利益は最大化しない
もちろん、管理や処理作業も絶対的に必要なのだけれど、そこは最大限効率化や自動化、簡略化をすべきだと思う。

 以前、旅行会社でこの処理作業をしている日々があった。
やれどもやれども終わらない。それでも後から次々に出てくる。
本来の仕事はお客さまと話をし、そこからヒントを得て旅行やイベント、企画に繋げるということではあったが、お客さまを目の前にしていても話すらできる余裕がない。
 ただ、ボクには「仕事をしている」という謎の達成感があった
次々に来る書類を処理し、入力していく。朝起きてから夜寝るまでやっていたこともある。
それだけ他のみんなが頑張ってくれているのだから、ボクもこっちでどんどん処理していかないと!という強迫観念。
それと並行して、「こればかりやっていたら売上を上げることは難しい」という想いもあった。
 この状況は約1年でオーバーフローする。
自分のお客さまもそれなりに増え、それにつれて他のみんなも仕事が増えていく。
併せて処理する仕事も増えるためどこかで限界点を迎えていたのだろう。

この仕事した感は何なんだ!!
全然利益に繋がってないじゃないか!!

ここからボクの仕事した感への疑いが強くなっていく
そういった経験を基に声を大にしていくと、様々な角度から色々な情報を教えてくれる人が増え、今ではこの仕事した感は大幅に減っている。
特に旅行会社の㈱リトルコンシェルは大きく変わった。

 きっと同じような経験をしている人が沢山いると思う。
世の中どんどん便利になって新しいものが次々に生み出されている。
知っているか知らないかということはとても重要で、今やっているものが実はとても非効率なものなのかもしれない。

いま感じてる「仕事した感」を一度恐れて欲しい。

いましている通勤は仕事した感ではないですか??

最後に、今の世の中「利益=お金」だけではなく「利益=信頼」や「利益=人のため」「利益=笑顔」だったりすることも忘れてはいけないですね。


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