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『私のルールが壊れるとき』

『私のルールが壊れるとき』 No.040

小さい頃から何をやっても失敗ばかりする私
その度に泣いていた
だからか、いじめの標的にされ、また泣いてしまう
そんな高1のある日、学級新聞を書く係を募っていた
私は生まれ始めて、それが自分のやりたいことだと気付いた
そして意思を告げると、予想通り否定的な言葉を浴びせられる
やっぱり私は泣いてしまった
でも、心の奥に灯った炎は、いつも流す涙では消えなかった
絶対にやりたいことがある
この思いは誰にも止められない
私、変わらなきゃ…
そして、決めた
絶対に、泣かないって…

13年後

あなたと同棲してもう数年が経つわね
今日も新聞社でミスした話に付き合ってくれた
気落ちするたびに引き揚げてくれる
素直に言えないけど、いつも感謝してるのよ
突然、あなたは私を抱きしめた
“もう〈ミス〉は忘れよう、今からは〈ミセス〉”
そう言って、輝くリングを手に取った
感情が込み上げ、もう一度あなたに抱き着く
私は、もう、絶対…泣かないって、決めたのに…
自分で決めたルールなのに…
お互いに顔を見合わせ笑い泣き
私はまた、生まれて初めて感じた…
“自分を受け入れる”ってことを…


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