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般若心経は生死の海を渡す筏なり(真言宗仏前勤行次第)
2020年4月。
サンクチュアリを作って手を合わせるようになったら、今度は何かお唱えしたくなった。次女が急逝してから半年近く経っていた。
お経と言って思い浮かぶのは、般若心経くらいしかない。
ちょうどその頃、若い女性の行者さんが「修験道」について語るオンラインセミナーがあった。私は通訳ガイドの下勉強の一環として参加した。
興味深い話の中で、師匠の阿闍梨に教えられたこととして、
1に勤行、2に掃除、3に追従、4に阿呆
というのが心に残った。
勤行とはお経を唱えること、掃除で場を整える、追従とは相手の喜ぶことをすること、阿呆とは知ってることも知らないフリをすることらしい。
つまり、何が何でもお経を唱えることが一番大切ということを聞いてハッと思った。
やっぱりお経を唱えよう!
夫の実家は真言宗なので、亡くなった義母の「真言宗在家勤行次第」という小さな本があるのを思い出した。
そうそう、それをやってみよう!
ネット検索をかけると、すぐにYouTubeが見つかった。
16分ぐらいやし、私にもできそうだ。
まさに時代の恩恵を享受。
スクリプトもすぐに出てきたので、プリントした。
この「真言宗在家勤行次第」には、般若心経、十三仏真言、光明真言なども含まれている有難いものだ。
最初はあまり意味が分からないまま、YouTubeに合わせて、スクリプトを追いかけたが、半年くらい経つと、文字を見ないでもソラで言えるようになった。お経を唱えていると、意味が分からなくても、いわゆる丹田あたりに何かが溜まって行く気がする。
はじめは娘の供養のためにと思ってやり出したのだけど、毎日、自分と向き合う時間となった。
時には、やり場のない怒りを心の中で叫ぶこともある。
時には、天からのひらめきが降りてくることもある。
15分強なら朝でも時間を作れるし、どうしても忙しい時は、YouTubeだけ流しておく時もある。あまり,カンカンにならずにやろうと思いながら、1年4か月続いている。
#嫁いだ娘を亡くすということ
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