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ツボミ (散文)

なんて美しい色してるんだろう。
これをを目にした多くの人が目にして呟いた言葉だ
この世で最も美しい色のつぼみ
幸運なことに僕は所有することができた

しかし、そのつぼみは花を咲かせなかった
いくら光や水を与えても

そして、ある日気づいた
このつぼみには心がないことを

人々の邪気を受け続けていくうちに、このつぼみは見栄と引き換えに心を失ったのだった


この世界の多くの住人と同じように。











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