シェア
千馬
2021年3月3日 16:50
碧き地平線より春を迎え、体を作り学を得て、愛を育みそしてまた春を迎えるまるで清流のようでありどれも叫びたいほど、愛おしいのである。
2021年3月2日 16:20
「ハジマリノウタの準備に取り掛かるのだ。浮世離れした世界にもやはり終わりが来たのじゃ。今すぐ取り掛かれ!」長寿のじいさまがあえて皆を前にしこう言ったのは、平和ボケし、危機を知らない私たちに向けた警告だったのだろう時を期せずしてか、それとも必然にかその後、私たちの半数以上は滅びることとなってしまうそれでも我ら種族は繁栄を求めなければならない「オワリ」を呼んだ「ハジマリノウタ」ではなく「ハ
2020年12月27日 14:33
なんて美しい色してるんだろう。これをを目にした多くの人が目にして呟いた言葉だこの世で最も美しい色のつぼみ幸運なことに僕は所有することができたしかし、そのつぼみは花を咲かせなかったいくら光や水を与えてもそして、ある日気づいたこのつぼみには心がないことを人々の邪気を受け続けていくうちに、このつぼみは見栄と引き換えに心を失ったのだったこの世界の多くの住人と同じように。
2020年10月27日 13:26
「開いてくれるまで寄り添ってください。 しかし無理強いはいけません 場合によっては逆効果になります」と注意書きがある。独特な雰囲気を醸し出すこの扉。見るからに大きく、厚く、重そうな見た目とは裏腹にどこか危うく、繊細さが片付け切れていない独特な雰囲気。鍵を開けてもらえる日は来るのだろうか、とつい弱音を吐きそうである。気分はまるで登山をする前の気分だ。登り始めたら後戻りはできない。失
2020年10月12日 10:10
シャワー浴びて髪を直して前の日から入念に選んだ服を着て時計を着けて靴を履いたよし、準備万端だ。行ってきまーす、と胸を躍らせ家を出る。その途端、冷たく厳しい風が通り過ぎ、髪をぐちゃぐちゃに崩した。めちゃくちゃ寒いこの風が僕の浮わついてる心を落ち着かせる。あの白い季節はもう間近になってきた。
2020年10月7日 07:29
時計を見た。もう日が暮れてもおかしくない時間だ。やばいっ間に合わない、と慌てて支度をし車を走らせる。こんなにギリギリでは初対面なのにあの子に申し訳ないな、そんな思いが頭をよぎる。かと言って引き返すには心惜しい。自然と手には力が入り、ハンドルには手汗が残る。「目的地に到着しました。お疲れ様でした。」ナビの声が車内に響いた。時計の針は閉店5分前ギリギリだ。急いでお店に入ると、ほわわっとあ