マガジンのカバー画像

散文集

10
日常的な散文集
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

ひとのとき

ひとのとき

碧き地平線より

春を迎え、体を作り

学を得て、愛を育み

そしてまた春を迎える

まるで清流のようであり

どれも叫びたいほど、愛おしいのである。

ハジマリの唄

ハジマリの唄

「ハジマリノウタの準備に取り掛かるのだ。浮世離れした世界にもやはり終わりが来たのじゃ。今すぐ取り掛かれ!」
長寿のじいさまがあえて皆を前にしこう言ったのは、平和ボケし、危機を知らない私たちに向けた警告だったのだろう
時を期せずしてか、それとも必然にか
その後、私たちの半数以上は滅びることとなってしまう
それでも我ら種族は繁栄を求めなければならない
「オワリ」を呼んだ「ハジマリノウタ」ではなく
「ハ

もっとみる