JTCはプロの事務職集団!?
沢渡あまね氏の本に、面白いことが書いてあった。
要約すると、
「JTC(伝統的日本企業)の社内システムや仕事のやり方は、長い年月をかけて複雑怪奇となり、ただの事務なのに長年の経験のあるプロでないとまわらない。ただし、その事務仕事はその会社内でしか通用しない」
「特にやっかいなのは、稟議やワークフロー。ここで却下されると、今までの仕事が最悪、やり直し。それで上司からは、ワークフローのリードタイムを考えなかったお前が悪い、と責められる」
・・・とのことだ。本来、事務仕事(ブルシットジョブ)の類は、誰でもできるように簡素化されていなくてはならない。だが、長年の蓄積で、システムも業務のやり方も、社歴の長い事務の職人でないとまわせないことがあるのだ。本来、人事や経理は、タレントマネジメントや会計の専門性を伸ばすべきだ。社内SEは、情報システムの専門性を伸ばすべきだ。ところが、JTCでは、複雑怪奇な事務に時間をとられて、専門性を伸ばす時間がない。これでは本末転倒だ。
他にも、JTCでは、「影の、裏のボス」が隠れていて、その人に一報をいれておかないと「俺は聞いていない」と機嫌を損ねて、仕事が進まなくなる。正式なポジションとは別に、裏のポジションがあるのだ。
アホらしいよね?これでは、転職して入社した人は活躍できない。
そもそも、JTCは、新卒からの生え抜きでないと、活躍しづらいようにシステム化されているのだ。