知性・頭脳だけでは足りない!成功するために必要なこと! ※都合により再掲
ビジネスや公務・政治の世界で成功するには、知性・頭脳だけでは足りない。もちろん、知性・頭脳も大切だ。だが、なかには、「勉強すること自体が目的化」している人もいるのだ。勉強は、何者かになるための「途中のプロセス」であると考えている。大学受験などがそうだ。大学へ進学して、専門的な教育を受けて、何らかのプロフェッショナルになる。そこへ至るまでのプロセスにすぎない。勉強自体は「ゴール」ではないのだ。
知性・頭脳以外に必要なものについて、いくらか説明をしてみたい。
体力・精神力(ストレス耐性)
体力と精神力は必須だと思う。もちろん、昭和や平成前半と比べたらワークライフバランスやウェルビーイングの価値観が浸透しているので、昔ほど重要ではない。だが、平均以下だと非常に苦労するだろう。コンサルティングファームなどでは、昔ほど少なくなったとはいえ、徹夜もあるだろう。それに耐えられないようでは、厳しい。もちろん、50代でも体力を維持せよ、とは言わない。若いうちにハードワークしないと、スキル面で差をつけられてしまうのだ。しょせん、勉強と同じで、「仕事をしている時間」の長さでスキルは身につく。若いうちに楽な仕事しかせず、サボっていると、大きく差をつけられてしまうだろう。
コミュニケーション能力・愛され力
東大・京大をはじめ、一流大学卒業生はここに課題がある人が多い。プライドが高いため、媚びを売ったりごまをすったりするのが苦手だ。もちろん、八方美人になる必要はない。直属の上司や顧客にだけリップサービスすればいいだけだ。あとは、必要に応じて社内のキーマンの心をつかめばいいだろう。
熱意・情熱・仕事を楽しめる能力
勉強自体が目的化していた人は、これが不足している。仕事は勉強ではない。知識のインプットも仕事では当然重要だが、アウトプットこそが仕事の本質だ。PowerPoint資料で社内や顧客の心を動かす、データを分析してインサイトを見出して目標や仮説を提示する。そうしたことができないと、ただの自己満足で終わってしまうだろう。ビジョン・野心も大切だ。製造業であれば「日本製品を復活させたい」、金融であれば「日本の中小企業を復活させたい」このようなビジョンや野心がないと、ただの「事務屋」「作業員」とみなされ、出世は難しいかもしれない。そもそも、それがないと本人のモチベーションも上がらないだろう。あとはお金への執着だ。本来は私の価値観とは異なるが、お金を稼げないと、ビジネスパーソンとしては半人前とみられてしまうのが、資本主義社会の厳しい掟だ。お金儲けをゲームのように楽しめる人が会社員に向いている。もちろん、法務や人事は異なる基準で動いているが、法務や人事は主役ではなくサポートの部署だ。お金儲けがどうしても好きになれない人は、公務員を目指したほうがいいだろう。
戦略・勝利への執着
ビジネスパーソンは「勝ち負け」に執着できなくてはならない。競合に負けても良いと考えるようでは、その会社にいる意味がないだろう。そして、勝利するために必要なのは「戦略」である。「勝負」をゲームのように楽しめるか、プレッシャーになって尻込みするかで、その人の明暗は分かれるだろう。大学受験にも戦略はあるのであるから、仕事においても戦略をたてればいい。だが、なぜか仕事になると、上司に言われたことしかできない人が多い。若い頃に、仕事のイメージをしたことがなく、小学生から大学生までずっと勉強漬けだと、こうなってしまうのかもしれない。意外と、体育会の人が仕事ができるのは、これが理由だと思う。体育会の人は、勝負が好きだし、勝つためにどうすればいいのか真剣に考える。恋愛が得意な人も就活で有利なように感じる。意中の相手と恋仲になる上での戦略を考えるのが得意であるのは、仕事にも通じる。それに、恋愛はコミュニケーション能力が重要だからだ。