優秀な人材を採用すればOKというわけではない!オーバースペックの罠!
人事は、優秀な人材を採用すればそれですべてOKと考えるかもしれないが、それは大間違いだ。優秀な人材を採用しても、使いこなせなければ無駄だ。ボロボロの中堅企業がSAPやAWS、AIを導入しても無意味なのと同じだ。
例えば、超保守的なJTCが、ハーバード大学やMITのトップレベルの人材を採用しても、その人材が活躍できるだろうか?
その人材が、どのように活躍できるのか、プランを考えないといけない。それに、自社の文化が保守的で、中途社員が活躍できない可能性も考える必要がある(企業文化・価値観のミスマッチ)。
東大卒の人生を考える会さんも書かれていたが、東大卒の学歴だと、中堅企業や地方の企業だと「冷やかしか?」「大手は無理だったのか?」と思われてしまうらしい。
学歴や資格などのスペックが上がりすぎても、それに相応しい仕事が減ってしまうデメリットがあるのだ。そのことを理解していない人はかなり多い。ハイスぺであるほど、それに見合った仕事は少ない。日本人のボリュームゾーンから大きく外れているからだ。それに、「自分よりも優秀な部下」を嫌がる老害はものすごく多い。若くて素直、従順な人がJTCは好きなのだ。
それを考えると、安易に高学歴を目指すのは無意味かもしれない。東大理系・京大理系・東京科学大・早慶理工なども、オーバースペックになりやすい。理系スタートアップ(SAKANA AIなど)やアメリカ現地就職であればそんなことはないが、JTCがこれらの理系ハイスぺ人材を使いこなすのは難しいだろう。上司のほうがスペックが低く、どのように活躍してもらったらよいのか考えられない可能性がある。
日本は学歴社会だといわれるが、日本ほど「高学歴が役に立たない国」もないように思える。フランスや韓国のほうが学歴社会だ。グランゼコールやSKY出身者は身分が違うかのような扱いだ。
もう結論は出ているが、秀才は医学部へ行こう。じゃあ天才は?アメリカへ行くしかないと思う。もしくは起業するか、だ。