見出し画像

量子力学から三位一体論:仏教(中論)だけでなく、こちらにも・・?



【衝撃】“単一電子宇宙仮説”が示した世界の真実!科学が突き止めた究極の謎とは? - YouTube


 中世哲学の一つの大問題に、「単一知性論」があります。実際には、古代のアリストテレスの『霊魂論』の解釈をめぐって生じた問題だとされていますが、もともと、知性というものの解釈に関連して考えざるを得ない問題だと思います。  
 私は、人間の社会において情報が集合し集積する過程を眺めて、人類が発想した思考法と考えてきました。八百万の神と言われるように、様々な自然現象にその原理があり、それを制御できるものを神としました。要は各種専門家を神々と言いました。今でも、すぐに何か優れると神と言いますが、古代から社会の制御をしたものを神というのはよく知られているところです。日本語では、神、上、守、紙(詔)、髪(地位・力を象徴:エジプトのファラオの即位式でも頭に香油を塗る。旧約ではサムソンの神通力。それが王冠や冠位になった)は、そうした権力を表現してきました。そして、その社会君主の神が、社会を形成するのに、様々な専門家、即ち、八百万の神を召し抱えました。農耕社会などでは、治水・灌漑の知識や、君主の死からの再生装置である巨大墳墓の構築さえ、専門家としての神々が召し抱えられたと考えられます。世界中、この社会構造は一緒で、ギリシアではゼウスという最高神の下に神々が位置付けられます。そしてゼウスが語源だろうとされるデウスという西欧の神の呼び名に至ったと思われるのです。さらに、こうした観点は世界的な拡がりをもっており、ウパニッシャッドのブラフマン‐アートマン・モデルに、象徴的かつ典型的に表象されていると思います。  
 話が逸れましたが、この社会構成を眺めても、知識は集合集積して、大きな次世代の知識体系へと発展していきます。情報の流れは、ここに示されています。冒頭に言った「知性単一説」は、アラビアの学者たちが、今示した自然な情報の流れを基底にして、『霊魂論』を解釈したものではないか、と考えられるのです。  
 西欧では、キリスト教がそれを否定しました。個霊の救済を説くのには、知性が単一では矛盾するからです。トマス・アクィナスは、その代表です。知性単一説は普遍知性説とも換言され、普遍的な知性が唯一実体としてある、という見方もされます。この普遍性と個体性との関係を、トマスは考察したのです。中世に起こっていた「普遍論争」との関連もあり、要は、「普遍と個との問題」の実利的問題が、ここにあると言ってよいと思います。  しかし、情報が電子担体である展開を観ると、単一電子説は、知性単一説を上手く説明できる気がします。電子の様態が普遍性を持つということ、逆に言えば、電子(素粒子)は個性を持たない、この事が、電子担体情報の普遍知性、普遍情報の様態を示す気がします。



【総集編】宇宙の全てがここに!「量子力学、シミュレーション仮説、人間原理、仏教、人類の起源、宇宙の起源」【真実の目】 - YouTube


宇宙の自己認識、三位一体構造でしょう。 父は自己認識が唯一の働き。この自己認識によって自己の内に懐胎されたのが自己概念conceptionであり、御言葉ロゴスである。
 この御言葉は父により生まれる子である。この父と子とは言葉の力、communication伝達・分ち合う働きをを現実化する。
 この現実化するエネルゲイアが聖霊と呼ばれる。そもそも父は純粋現実態であり、父・子・聖霊は、コミュニケーションの関係の下にペルソナであり、エネルゲイアとして一体である、ということです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?