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『もの忘れ顛末記 #19』同窓会やめる もういいかな
最後の卒業です 店じまいありがとうございました。
【19話 お会計できません 】
おじい70代半ば
毎年の恒例行事 同窓会。定年後だけでも10数年 それ以前は知らないけれど この日だけは 自転車 バス 電車を乗り継いで 地元まで遠征です。
話に聞くと高校時代の集まりらしい なにはともあれ この時代に会いに行くようだ。
定年後 はじめた畑仕事 こちらも続けた10数年 畑を貸してくれたのは高校時代の友人みたい。この集まりだけは欠かさず出向きます。
70代にのる頃 その目的は変わり始めます。
1年ごとに見られる顔が減っていく 今年はだれだれが また今年はだれだれがお互い 点呼 生存確認おこないます。
おじいの番です。
相方「今年の同窓会の案内きてるよ どうする?」 おじい「行かない」
相方「えっ 欠席でいいの?」 おじい「・・・・」
友人から電話
相方「今年は行かないみたいです。」
友人「連れて行きます。車で迎えに行きますから大丈夫です。」
この頃のおじいは 金額と値段の概念がなくなっています。切符を買うこと 会計をすることを卒業しています。
友人「わかりました。私がしますから」 相方「おねがいします。」
おじい お気に入りだった同窓会 これにて終了。
今一度確認
テレビ ラジオ 新聞 PC 読書 携帯電話 畑仕事 車 の順番で
ラストは同窓会を 卒業しました。
暖かい季節になって自転車のって相方さんとお買い物に出かけます。