優先順位
物事には、優先順位がある。
いつからか、そんなことを意識するようになった。
ぼくには、自分のことをないがしろにして
他人の手助けをする癖があった。
それを優しいねと言う人もいたが、それは余計なお世話とも言えた。
あるいは、人のことを心配するフリをして
自分のことから逃げる巧妙な手だとも言えた。
自分の靴紐がほどけていて今にも転びそうなのに
他人の心配し、手伝っている滑稽さ。
まずは自分のことをやりなよ、という話だ。
要するに、優先順位がごちゃごちゃになっていたのだ。
そんなわけで、最近は優先順位に氣をつけている。
周りのみんなが先に進んでしまおうが、靴紐がほどけていたら立ち止まり、自分の靴紐を結ぶことを優先させるようにしている。
誰かが転んだところで、別にぼくが手を貸さなくとも自分で立ち上がれるだろう。それはある意味、信頼でもある。
それに、靴紐がほどけたままの奴ができることなんて、たかが知れてる。
だから、余計なお世話をして逃げるのではなく
自らの体調を整え、足元を整え、本当に助けが必要な人が出てきた時に手を差し出せるように、あるいは自分が自らの足で立って生きていけるように
自分のことに集中することを、今は選んでいる。
その先に、またみんなと何かができるタイミングがくると思っている。
その時にパッと飛び出せるように、今ここでできることをやっておきたいと思う。
お金のために何かをするのではなく、好きなことをしたことでお金を頂戴できると幸せです。僕という人間の存在に対して、サポートをしていただけたら、それほど嬉しいことはありません。よろしくどうぞ!