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この現代で哲学者になれたら幸せ

 この現代で哲学者になれたら幸せだろうと思う。

 哲学者とは、「人生や世界、宇宙の本質を論理的な思考や原理によって解明しようとする学者のこと」だそうだ。哲学者はありえないくらい膨大な思考を重ねて一つの心理を導き出すところが私の思う魅力である。

 現代はとても思考しづらい時代だと思う。私の考える理由は2つある。

 1つは、今は「手持ち無沙汰な」ことが少ないから。
 暇な時間がない。することがないと思ったら、インスタグラムやYouTubeなどが十分すぎるくらいのコンテンツを提供してくれる。だから、することがない時間が減っていると感じる。今までは、何もすることがないときは、ぼーっと思いにふけったりしたのだと思う。今ももちろんそんな時間はあるだろうけど、極端に減った。だからどうも思考が薄っぺらいような中途半端なかんじになってしまう。

 もう1つは、考える必要がないから。
 現代は考える手間を省いてくれるある意味「便利」なものが多すぎる。気になることがあったら、考えるなんてことはせずにそのまま検索すれば、わかりやすい解説をいくつも見つけることが出来る。なんか考えることが馬鹿馬鹿しくなってしまうくらいだ。それくらい便利であふれている。だから、わざわざ考えるという手間をとろうとどうも思えない。面倒くさいことだし。

 そんなこんなで全然考えないことが多い。考えていたとしても表面的なところばかりになってしまって、本質をつかむなんてこと到底できない。ちゃんと思考しようとすると、たちどころにそれを邪魔しようとするものがあらわれてくる。

 普段はありがたいんだけどね。たしかに楽になったし、そのおかげで出来ることだって増えたし。でも時々その便利さがうっとうしい。私の考えることを阻もうとするから。

 だから、こんな便利すぎる時代を生きている人々の中で、あえて(ある意味では)面倒な「考える」ことをやめない人はすごいと思う。この時代で思考をし続けられる「哲学者」のような人は本当にすごい。

 自分もそんな哲学者のような人物になりたい。

 そんなことを考えながら、思考する機会を奪う便利なPCを使ってまとめているという矛盾。なかなか道のりは長そう。

 

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