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ボリビアの首都・ラパスの街歩き

 ボリビアのウルトラレースでのボランティアから帰国して早1か月半が経過しようとしています。時の流れ恐ろしや。
 色々ボリビアでの経験をまとめようまとめようとは思っていたものの、普段の大学での課題やらアルバイトやらに追われていて全然書けてなかったです💦

 久しぶりに週末ゆっくりと時間があったので今回はボリビアでの生活の感想をまとめます!

①高山病がつらすぎる!

 ボリビアの標高の高さは行く前から知っていました。なので、しっかり高山病のための薬も用意して準備万端で降り立ちました。ボリビアの首都ラパスにあるエル・アルト国際空港の標高は4062メートル。富士山が3776メートルなのでそれより300メートルくらい高いところにいることになります。
 着いてしばらくは特に気分が悪くなることもなく、「これは余裕かもしれない!高山病なんて大丈夫だったんだ!」と調子に乗っていました。
 自分の考えの甘さに気が付いたのはその後ホテルでひと眠りして起床したときでした。明らかに頭が重く、持ち上がらない。頭がガンガンしてとてもじゃないけど動けませんでした。そこに来て初めて高山病の恐ろしさを感じました(遅い)。薬を飲んでもうひと眠りすると、少し調子が良くなりました。なので街が気になって散歩に行くと、歩くと一歩一歩踏み出すごとに胃がむかむかして吐き気に襲われました。ここで再び自分の甘さを悔いることになりました。 結局、到着した日と次の日、その次の日の午前中くらいまではずっと本調子ではなく、食欲もなく、ただこの状況に慣れることに全力を尽くしていました。
 高山病は2人に1人はなる、と言われているそうなので、ボリビアやチリなど標高の高いところに訪れる方は甘くみずに対策をしてくださいね。そして、最初の数日間はゆっくりと休む日、としておくことをおすすめします!最初から観光地を詰め込みすぎると、本当に辛いです(人によるかもしれませんが)。
 そんなこんなで最初の数日は本当にきつかったです。

②ラパスの街がかわいすぎる

 ラパスの街が本当にかわいい。映画「リメンバー・ミー」の舞台を彷彿とさせるような景色が広がっています。カラフルな家々が所せましとぎゅうぎゅう詰めになって並んでいます!雑多な感じも異国情緒を感じて新鮮でした。
 特に「魔女通り」と呼ばれる通りは必見です!通りの上を見上げるとカラフルな傘がずらっと。それがなんともキュート。歩いているだけで気分が上がる、そんな場所でした。

魔女通り カラフルな傘がかわいい!

③アートがたくさん!

 街を歩いていて感じたのは、さっきの魔女通りの傘であったり、壁画があったりと、アートであふれているということです。いたるところでアートを体感できました。なんか日本では、アートって少し高尚なもの、というイメージがあるというか、距離がある気がするんですよね。でもここボリビアではアートはもっと身近で誰もが触れるもの、という印象を持ちました。それが素敵。感性が刺激されるような、いろんなアイディアがわいてきそうな、そんな気持ちになりました

壁画が街のいたるところに

 時間があって、1か所だけ美術館に行くことが出来ました。訪れたのは「Museo National de Arte (国立美術館)」。建物はスペインを連想させる作りで、スペイン・マラガにあるピカソ美術館の外観とすごく似ていました!ここでは、主にモダンアートの作品が展示されていました。説明がスペイン語でほとんど理解できなかったのですが、作品自体を見るだけでも十分楽しめました。西洋の文化も交じりながらも、独自の南米らしい雰囲気があって、すごくおもしろかったです。もっと南米のアート作品を見てみたいな、と興味がわきました。

国立美術館 どことなくマラガ・ピカソ美術館に似ている


 色々な作品がありましたが、1番印象に残ったものがありました。そこには「QUANTAS TIENEN QUE MORIR PARA QUE NOS CREAN(私たちが信じられるためには何人の人が死ななければならないのか)」と赤字で描かれていました。そしてその周りには、数人の女性の顔と、その女性たちが幸せそうに過ごしている写真が並んでいました。強烈なメッセージ。スペイン語がほとんどわからないのですが、なぜかこれは翻訳しなければ、と感じました。女性が命を落としている事実と、それに対するメッセージ。立ち尽くしましてしまいました。日本の裏側のボリビアを訪れてみて、そこには私の住む場所とは全く異なる世界が広がっていて、それはポジティブなものもありますが、同時にネガティブなものもある、というそれだけの事実をこの作品を見て強く感じました。さっきボリビアはアートがもっと身近、と書きましたが、この作品を見てみても、アートを自分の意思を伝えるための手段として、とても直接的に使っているという意味で感じました。まわりくどくなく、少し乱暴に思えるくらい直接的。これからもたまに思い出す作品だと思います。

印象的だった展示

④野良犬が怖すぎる!

 野良犬が怖かったです。野良犬がたくさんいることが怖いというよりかは、ずっとついてくる野良犬がいるというのが恐ろしかったです。15分以上ついてきて、最初はしばらくすればいなくなると思っていたのですが、あまりにもずっとついてくるので最後は半泣きになりながら、なんとか巻きました。犬は好きなのですが、ここでは狂犬病のリスクなどもあるので容易に近づくのははばかられました。目があってしまったりすると、本当にずっとついてくるので要注意。そして、サイズも割とでかいので、むやみに近づいたりしない方が良いです。

⑤坂道が多すぎる!

 ラパスの街は基本的に坂道です。アップダウンが激しいので、普段より体力を消耗します。坂道があるからこそ、綺麗な街並みが見えるのですが、それにしても上り下りはなかなかきついのでなめてかからないでください(笑)。

坂だらけのラパス

⑥チョリータが素敵!

 ラパスの女性たちの多くは、チョリータ呼ばれていて、彼女たちの着ている衣装がかわいい!色とりどりのスカートと印象的なみつあみのおさげ、そしてハット。待ちゆく女性たちが素敵でついつい見入ってしまいます。一緒に写真を撮ってもらいたいくらいでした。南米っぽさを感じました。

⑦拳銃を持った人(警官など)がよくいる!

 ボリビアを訪れていた時、首都ラパスを中心に大規模なデモがあったことも原因か、拳銃を持った警備員や警官を多く見かけました。ラパスを出発してウユニ塩湖の方に向かった次の日の夜、ラパスで大きなデモがあったようで現地のニュースで取り上げられていました。ラパスに滞在した数日間でものすごく怖い思いをした、といったことはありませんでしたが、治安はあまりよくないなと感じました。

⑧道を渡るときは要注意!

 横断歩道なんてものはありません。ほとんどの道は自分でタイミングを見てわたる必要がありました。車は割と強気でどんどん進むのでとにかくちょうどいいタイミングを狙って道を渡る!というのがポイント。おどおどしてたらなかなか渡れないので、現地の人と一緒にわたるとすんなりいけました。

⑨露店が独特!

 露店でショッピングをしましたが、その露店がなんともおもしろい!パチャママ(大地の母)の置物、ストラップやポンチョ、アルパカやリャマの毛で作られたセーター、天然石、コカ茶、などなど。なかなか見ない色やデザインのお土産がたくさんで見て飽きなかったです。

面白い露店がたくさん!

まとめ

 全体的にラパスはかわいらしい街でした。雑多な感じとかは東南アジアと似ているような印象を受けましたが、色とりどりの建物や、アート作品、露店、坂道などは南米特有なところがあって新鮮でした!
 ただ、治安は要注意かもしれません。身の危険を感じることはありませんでしたが、自分の貴重品は肌身離さず持っておく、現金などは分散してもっておく、といったスリ対策や、夜遅い時間に一人で出歩かない、細い道はなるべく避ける、といったことなど最低限の心がけは必要だと感じました。
 きっと新しい体験がたくさんできると思うので、もし機会があれば行ってみてください~!

 

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