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The Five Basic Sentence Patterns?

ぼくはセンテンスの文構造を考えるときは,名古屋外国語大学教授の田地野彰先生の「意味順」モデルを使うので,より日本に長く根を下ろしている「5文型」はいっさい使わないことにしています.

ぼく個人が使わないこととまったく無駄かは別の話ですが,5つに分類するモデルを採用したとして番号を振るのがよくわかりません.アメリカのライティング(つまりは母国語での作文)で一部5文型とほぼ同じモデルが使われていることがありますが,ネットで検索すると,こういうのがあります.下のものは,Wh-wordsをつかっているので,意味順との親和性も感じさせます.

でも,日本のものと違って,それぞれのパターンに決まった番号をあたえて,「第X文型」とは呼ばないですね.で,笑ったのは下.これは日本の大学のサイトですが,

これも番号がない.まあ,それはそうと結局,文型と呼んでいるけど,動詞のパターンですよね.それに,各動詞がそれぞれ使い方ひとつだったら,動詞と文型番号を覚えるのもまあアリかもしれませんが,基本的な動詞というのはたいがい複数の使い方がありますよね.

Everybody thinks that PJ is a funny guy.

だと,think that...という使い方ですが,thinkがverb(動詞部分)でthat...がobject(目的語)とかいう考え方はどうでもよくて,このパターンを覚えていて,使えるかということで,さらに,この動詞は

Hiroko is thinking about starting a new business.

のようなthink about/of sthという使い方もします.ちなみに,think about sthとthink of sthの差がぼくはネイティヴじゃないからはっきりわからないので

I'm thinking of you.

と普通いうので,前者が対象に対して「頭を使っている」,後者が「注意を奪われている」ぐらいに思っていますが,帰国子女の松井恵美子さんは前者は対象が広くて,後者は狭い,と云っていました.

話はそれましたが,thinkが第何文型とよぶよりも,think that..., think about/of sthの使い方がわかるというほうが実用的で,そういう覚え方をしたほうがより発信型に近い とぼくは思っています.

ざっくり「意味順」とあと,want/tell sb to do sthみたいなのも文型番号はいいから,動詞の使い方として,

Ericka wanted me to go with her.
Mr. Tanaka told his assistant to contact Mr. Paulson.

のような例文を覚えておくことが良いと思います.まあ,文型を切って鮮やかに説明するとかっこいいのかもしれませんが,基本的な使い方を頭に入れる,文を覚えるというのは避けては通れません.苦手な人はこの本で.


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