理想の平日は、昼下がりのドーナツタイムに「ただいま」
ベネッセのCMを見て、「あーこれが私の理想だ!」と思った。
進研ゼミ小学講座のCMを知っているだろうか?
平日の昼下がり、
「ただいまー!」
と、ランドセルを背負った子どもが帰ってくる。
母親はのんびりおやつを頬張りながら、
「おかえりー!」
と言う。
「これこそが理想のお母さん像だ」
と、私は思う。
あんなに優雅な時間を過ごしているお母さんが現実にいるのかどうかはわからないし、専業主婦のお母さんたちが聞いたら、そんなに暇じゃないわよ!と怒られそうだが…。
仕事と家事を一通り終えて、ちょっと一息しているところに子どもが帰ってくる。
一緒におやつを食べて、子どもが宿題をやっている横で自分はPCをひらいて再び仕事を始める。
…というのが理想。
一応働く気はある。
理想と現実のギャップ
我が子はまだ未就学児だが、このまま行ったら理想の未来は程遠い。
今の働き方を続けていたらどうなるのか想像してみる。
夕方まで学童に行ったとして、子どもが帰ってくるのは17時半頃だろうか。
(もっと遅くまでの預かりも可能なようだが遅い場合は迎えに行かないといけなくなる。そうなると間に合わないので、おそらく自分で帰ってこられる時間までの預かりにするしかないだろうと思う。夜ご飯まで食べさせて送迎をしてくれるような高額な学童もあるそうだが、そこまでして働く気はない)
私も夫もまだ定時も迎えていない頃だ。
子どもはひとり鍵を開けて家に入るのだろう。
私と夫も早くてもあと2時間は帰ってこない。
その間子どもはひとりでどうするのだろうか?
ごはんを温めてひとりで食べるのだろうか?
下の子の保育園のお迎えにも間に合わず、母に頼むことも多いだろう。
母のところに下の子を迎えに行き、自宅に戻るのは早くても20時頃だろうか?
もう小学生は寝る時間じゃないんだろうか?
お風呂はひとりで入れただろうか?
怖がりの我が子がそんな時間までひとりでいられるのだろうか。
帰宅してもろくに会話もできずにバタバタと寝る時間を迎える。
宿題を見てあげることもできないし、一日の様子を聞く余裕もなさそうだ。
やっぱり理想は昼下がりのドーナツだ
想像してみると、どうしても無理だ。
それがよくある共働き家庭の現実なんだろうけど、私にはやっぱり無理だ。
せめて夕方までには帰ってきていたいし、できれば子どもが帰宅する前には家にいたい。
欲を言えばやっぱり、昼下がりのドーナツタイムが理想だ。
いつも家にいてうざいなぁとそのうち思われるようになる
そのうち子どもも成長して、帰ってきてお母さんがいつも家にいることを煩わしく感じる日も来るだろう。
都合が悪いことがあれば、顔を合わせたくないこともあるだろう。
でも、それで良い。
甘えたいときに甘えられて、
うざがられるころには離れていく、
うまく子離れ親離れしていくためにも、
やっぱり理想は昼下がりのドーナツタイムなんだ。