女性の社会進出。「働きたくて働いてるわけではないんだけどなぁ…」
女性が働くことが当たり前の世の中。
男は家事や育児をすると、
「えらいね」
「協力的だね」
「イクメンだね」
と称賛されがちだけど、
女性が働くのは当たり前、家事や育児をするのも当たり前、と思われがち。
女性の働きやすい社会を!
女性管理職を!
保育園を増やして産後も働きやすい社会を!
っていうけど…
どんだけ女を働かせたいの?
働きたくて働いてるわけじゃない場合も多いということを知っておいてほしい。
国会議員や都知事になるような、
「声を上げられる女性」
は、バリバリ働きたい意識の高い女性かもしれないけど、そうでもない層がたくさんいることを忘れないでほしい。
保育園を増やして、保育士の給料を上げて、
子どもの預け場所を増やすことを本当に多くの女性が望んでいるの?
経済的不安がなければ、保育園に入れずに専業主婦として家事育児に専念し、夫の収入だけで生活したい!でもそれができないから保育園に入れて働いている、そんな人もたくさんいる。
大多数の一般人はそうだと思う。
でもそんな一般人の声はなかなか届かない。
「働かせてくれる旦那さんでいいわね」と老害はほざく
70代前後の女性にこんなことを言われたことがある。
は?
住む世界というか生きている時代が違いすぎてゾッとした。
「結婚しても仕事を続けさせてくれる旦那さんで良いわね」
女は家にいるもの、養ってもらうのが当たり前だった時代の人の発言でしょうね。
女性の社会進出!と女性が働きやすい社会を!は相反するのでは?
同じ女性目線で、女性の働き方について言っているようで、
目指しているところは全然違う。
相反するこの2つをどちらも実現させようとすることはそもそも違う気がする。
女性の社会進出を!が意図するもの
女性でも管理職になれるとか、
大きなプロジェクトを任せてもらえるとか、
男性と同じようにキャリアを積んでいける社会を目指しているように聞こえるのがこの言葉。
女性が働きやすい社会を!が意図するもの
対して、女性が働きやすい社会とは、
子育てしながらも働きやすい社会、
家庭を優先して働ける社会、
といった、家庭があっても子どもがいても家庭を優先してゆるく働ける社会を目指しているように聞こえる。
どちらが良い悪いではなくて、どちらを求める人もいるのが現実。だから、
「女性」と一括りにはできない時代。
そもそも男性・女性の二択で考えているところが今の時代にそぐわない気もするが、
男でも女でもどちらでもなくても、
結婚していてもしていなくても、
子どもがいてもいなくても、
人によってどう働きたいか、求めるものは違う。
男性でも育休を取れるようになりつつある時代。
育休なんてとらず、バリバリ働きたい男性もいれば女性だっている。
キャリアを捨てて、子どもとの時間を大事にしたい女性もいれば男性だっている。
結婚しない女性もいれば、男性もいる。
子どものいない女性もいれば、男性もいる。
独身でバリバリ働きたい女性もいれば男性もいるし、
既婚でバリバリ働きたい女性もいれば男性もいる。
独身でゆるーく働きたい女性もいれば男性もいるし、
既婚でゆるーく働きたい女性もいれば男性もいる。
会社という一つの組織でみんなが同じベクトルで動いていくことが、ますます難しくなっている気がする。
会社の方針を理解し共感し、入社したところで、
誰だってライフステージは変わるもの。
22歳のピチピチ1年目のときと、同じ気持ちで定年までいられたら逆に怖い。
「働き方改革」とは名ばかり。
誰にとっての良い働き方を目指すのか?
働き方改革、したけりゃ個々で自らが行うしかないのかもしれない。