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学校というのは大きい子用の保育所

・・・と30年以上前に指摘したのは、野田俊作・萩昌子『クラスはよみがえる』(創元社)です。引用します。


「世間の親たちが学校に何を期待しているのか、実は、私たちにはよくわかりません。「子どもたちに勉強させること」という答が返ってきそうな気がするのですが、それは、ほんとうは子どもの需要であって親の需要ではないように思うのです。(中略)

 それでは親の本当の需要は何か?私たちも子どもの親ですので、私たちなりに考えてみますと、学校の第一の効用は、子どもたちをあずかってくれることであるように思います。学校が子どもたちを昼間あずかってくれるおかげで、私たちは本当に助かっています。まあ、親としての私たちから見れば、学校というのは大きい子用の保育所というところですね。

 今の学校は、ときどき私たち親のこのささやかな需要すら満たしてくれないことがあって、私たちとしては困ってしまうのです。」

〜野田俊作・萩昌子(1989)『クラスはよみがえる』創元社,p.8。

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