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音で変わる場の空気、声を引き出す場づくりの工夫
学びや話し合いの場で、「なんだか場が硬いな…」と感じることって、ありませんか?
無音状態がやけに重く感じられて、参加者もどこかソワソワ。
ペンを床に落とした時の音、他の人のヒソヒソ話、めちゃめちゃ意識が向きませんか?
あの緊張感たるや・・・。
そんなときに頼れるのが「場づくり」のちょっとした工夫です。
会話がスムーズに進むかどうかは、この空気づくりがけっこう左右するんですよね。
場づくりといっても、すごい準備が必要なわけじゃなく、音楽やちょっとした雰囲気作りで、話しやすさがグッと引き出されることも多いんです。
実は、さりげないBGMひとつで場がやわらいで、参加者が「お、ここなら話してもいいかな」と思える空気が生まれることもあります。
BGMで「意識の逃げ場」をつくる
たとえば、シーンとした空間だと、参加者が席をずらしただけでも「ガタン」と音が響き渡り、ビクッとしてしまうことってありませんか?
こういうときに頼れるのがBGMの存在です。
軽く音が流れているだけで、「周りの物音に集中しなくてもいいんだな」とホッとした感じになり、場全体がやわらぎます。
BGMが何となく聞こえていると、自然と緊張がほぐれて、会話してもいい雰囲気になりやすいんです。
もちろん、流すBGMのチョイスも重要です。
活発な雰囲気にしたいならアップテンポの曲、落ち着いた感じがいいならスローなメロディ、といった具合に場に合った音を選ぶと、この場でのこれからの起こりそうな予感を感じてもらえる場づくりができます。
少なくとも私はその意図・意識でBGMを使っています。
声を引き出す「最初はちょっと大きめ」のBGM
先日、ファシリテーター仲間に教えてもらった話。
さらに、BGMの音量も場の空気を変える大事なポイント。
たとえば話し合いのスタート時にBGMの音量を少し大きめにしておくと、自然と声を張らざるを得なくなり、参加者がだんだん話しやすくなってきます。
そして、声が出始めたら少しずつBGMを下げていくと、場がこなれて、自然に会話や対話を促進していく。
なるほど。
そして、集中してもらいたいときには、歌詞のないBGM、いわゆるインストゥルメンタルが効果的です。
歌詞があると意識がそちらに引っ張られがちなので、シンプルなメロディのBGMを流すことで、話し合いに集中しやすい環境を作れます。
音の選び方ひとつで、場の空気もまた変わっていきます。
場の空気を柔らかく、話しやすさを引き出す
こうしたBGMの工夫があると、場の空気がやわらかくなり、参加者も話しやすい雰囲気が自然と生まれます。
「今日はちょっと場が硬いかも…」と感じたときこそ、BGMで「なんかここ話しやすそう」と思ってもらえる場を作るのも良いかもしれません。
ちょっとした音楽の力で、いつもと違った軽やかな空気が生まれるかもしれませんね。
話し合いの場でなく、レクチャー型の場面でも
話し合いが行われる場面では、こういった音を使った場づくりは効果的です。
ただ、話し合いの場だけでなく、講義形式のようなレクチャー型の場面でも有効です。
講義が始まる前のあの緊張感から、学びの気持ちに切り替えていくまで。スムーズに気持ちが切り替われるように、私は音楽を流しています。
ときどき参加者に向けて「これ、音楽を切るとめっちゃ緊張感が走りますよ」と予告して体感してもらい、軽い笑いを誘ったり。
早いうちから空気感や関係性作りをするのに、BGMは欠かせません。
ただ、BGMを使うときは、著作権とかに気を付けてくださいね~。
どこでだれがどこかに通報するか分からん時代ですから・・・^^;