ITリテラシーを取り巻く環境(私の仮説)
ITの翻訳者=ITサポーター
地域でゆっくりITサポーターを増やそうという話をしてきましたが、そもそもITサポーターが活躍する(してほしい)環境・状況ってどうなってるんでしょうか。
前回の投稿で、ITの「翻訳者」が必要だけど、評価って意外と低いなあということを書きました。
ちなみにこの「翻訳者」がITサポーターという位置づけです。
ITネイティブ
ITを活用している、または自分が活用していることすら意識していないネイティブ層など、この人たちは放っておいてもどんどん使いこなしていきます。
余談ですが、子どもがテレビのチャンネルを変えようとして、画面を触り、スワイプしていたのを見たとき、「ネイティブって何の思考もすることなく使えちゃう人たちのことなのか」と理解した覚えがあります。
たしかに、いま日本語を使うのに、どんな文章を書こうとするかは考えますが、日本語自体は特別な意識することなく使っていることからも、私は日本語ネイティブと言えるのでしょう。
話を戻しまして、
そんなITをガンガン活用している層とは逆に、理解したくない・分からない・何なら逃げている層もいます。
時に、諦めや頑なさを見せてくれる方々がいらっしゃいます。
この層は年齢が増えるほど割合が増えているんじゃないかというのは、なんとなくの肌感覚ですが、特別異論が出ることはそんなにないのではないでしょうか。
異論や具体的な数字があればむしろ教えていただきたいところ。(まじで)
私の考えるリテラシー図
さて、私はITリテラシーを取り巻くこういった人の層を以下の図のようにイメージしています。
ガンガン活用していく人たちは右側の「活用していくエリア」で、理解しようとしない人たちが左側の「理解したくないエリア」です。
「理解できない」ではなく「理解したくない」という意思(諦めや何らかの頑なさから来るもの?)だと思っています。
で、ようやく冒頭のITの「翻訳者」の話に戻ってくるのですが、この翻訳者が活躍するのは、真ん中の「理解と活用の階段エリア」においてだと思っています。
右側は勝手にやってるし、左側は頑ななので聞いてくれないし。
真ん中の層はいかに階段を上れるか、理解したことを活用する、活用して理解するを繰り返しますが、ここの階段を上れないとだんだん左側のエリアに移っていきます。
その真ん中の層をそっと上に引き上げるのに、ITの翻訳者が必要です。年齢層が若いと、少しお伝えするとそこはネイティブ寄りなので理解が早くどんどん右側の層に向かっていきますが、年配になるほどそこはなかなかに苦労されているようです。
おそらくですが、IT環境を取り巻く概念がこれまで培ってきた知識や経験にないものなので、自分の中にあるものと照らし合わせても引き当たりにくい、または逆に過去の知識や経験が邪魔をしているから、なのではないかと感じています。
だからこそ、「翻訳者」が必要になってきます。
ITの翻訳者とは、もちろんIT知識を説明できることも必要ですが、相手の培ってきたものを使って、いかに理解の引っ掛かりをつくるかどうかが肝になります。
が、ITの「翻訳者」の社会的評価は「ちょっとITが得意な人」くらいで、まだまだ高くないかもなあというのが個人的な実感です。知らんけど。
もっとIT活用とその恩恵や実感が感じやすい社会に移行してほしいなと思うのですが、そこはこの真ん中の層が左側の層を牽引してくれるといいなと思っています。
ちょっと手を伸ばしたところに恩恵を受けている人たちがいれば、社会は加速していくはずです。たぶん!
この図の話はもうちょっとあるのですが、まあ今回はこの辺で。
さいごに
時代と楽しく付き合う適応力を高めキャリアの可能性を拡げるサポートをする「3つのつながる」を実現します、と謳ってホームページをつくっています。
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https://www.thinking-square.com/