2020都知事選の結果を振り返る(簡易分析版)
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小池さんの圧勝で幕を閉じた、というか、いつ幕が開いたのかさえもあやふやな感じで終わってしまった、2020年の都知事選の結果を振り返ろう、と思うわけです。
(ちなみに、都知事選に関しては、こんなnoteも書いてます。)
で、こういうときに困るのが「いろいろ見ようと思っても、データが無い」って奴なんですよ。csvとかで分析可能な形式で保存しておいてくれたらいいのに・・・って思うんですが、そういうのは用意されてない。(あるあるですよね)
ということで、NHKの東京都知事選特設ページに行きまして、そちらの「開票所別」データを画面からコピーして、整形したものを作成しました。割と面倒くさかったので、以下に共有します。データ整形が面倒で、手を出してない方はどうぞ持ってってください。
No.は、連番です。特に意味はありません。
開票所は市区町村、候補者名、得票数、得票率(エリア内)は、上記NHKのサイトの情報です。
候補者分類については、全体得票数で「上位5名」については名字を、6位以下の方については総得票数が1万票を超える人と、下回る人で分類しました。(便宜上の区分です)
また、投票傾向と年収の相関性の話も分析したいなと思いましたので、年収ガイドより各市区町村の平均年収を取得しました。上記データとは別シートに投票数と投票率、および、そこから算出した、有権者数および棄権数と併せて、年収(1万円未満切り捨て)を付記しています。こちらも併せてご利用ください。
上記データのファイルを貼っておきますので、使いたい人は持って行ってください。しれっとpivot tableに放り込んでいただければと思います。
さて、データも準備できたので、本当はあれこれ見てみたいんですが、基本的に「noteを書くのは週末」ということにしているので、深く見るのはしばらくかかりそうなんですよね。
というわけで、幾つか気になるポイントだけクイックに見るに留めます。
全エリアで小池さん圧勝。
一番左の水色が小池さんです。圧勝です。
なお、小池さんの隣のオレンジが小野さん。その隣のグレーが桜井さん。
黄色は1万票以上集めた候補者の皆さんで、小さい青が1万票より少ない得票だった皆さんです。
で、緑色が山本さん、一番右の濃い青が宇都宮さんです。
(※得票順位と並び順が異なるのは意図しています。)
見たまんま、小池さん、全エリアで圧勝です。
100%棒グラフにすると、より顕著ですね。強い。
で、並び順を変えたのは、この100%棒グラフを見たかったからです。
宇都宮さんと山本さんが、どれくらいの割合を押さえているか、が見えやすくなるようにお二人を右に配置しました。(左派なのに右側でわかりにくい、というお話はあるかもしれませんが)
お二人合計で、おおむね20%前後の得票を得ているようです。
山本さん vs 小野さん
全エリアで圧勝の小池さん(366万票)なわけですが、2位以下は、宇都宮さん(84万)、山本さん(66万)、小野さん(61万)と、ドングリの背比べ感があります。
このお三方について、少し詳しく見てみましょう。
まずは、エリア別の「2位」獲得回数を見てみましょう。
宇都宮さん:51
山本さん:8
小野さん:3
宇都宮さんがかなり強いわけですが、山本さん、小野さんが宇都宮さんを上回っているエリアがあります。具体的には、
山本さん2位エリア:江戸川区、瑞穂町、檜原村、奥多摩町、神津島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村
小野さん2位エリア:千代田区、中央区、港区
です。
思いっきり傾向が違いますね。
一旦、宇都宮さんのことを横に置いておいて、このお二人だけで比べてみましょう。
二人の得票数だけを抽出してみると、小野さんの方が上回っているエリアは、先ほどの3エリア(千代田・中央・港)だけではない、ということが見て取れます。
具体的には、以下の15エリアです。
では、この結果と「平均年収」の関係性を見てみます。
右に行くほど、小野さん支持で、
左に行くほど、山本さん支持です。
明らかに、平均年収との相関が出ています。(右下に外れ値として出ているのは、利島村です。小野さん10票vs山本さん7票なので、一旦、データとしては横に置いておいてよいでしょう)
そして、小野さんが強かったエリアの場所はコチラです。
圧倒的に都心。
ここから先の深い考察をするほどの政治に関する造形は深くないのですが、選挙運動で回れたエリアに限界があることや、そもそもの知名度の低さ、などが一つの要因でしょうし、また、政策面でのマッチ度合いなども影響しているのかもしれません。(そのあたりは、詳しい方に譲りましょう)
というところで、一旦は時間切れです。
また、続きは週末にでも。
時間があれば、次回は「泡沫」と呼ばれる皆さんの得票状況についても、深掘りしていきたいなと思ってます。また、可能ならば、各エリア別の年齢別の投票率情報とかがあると、掛け合わせてみてみたいんですけどね。
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