work hardの効用。/ Re: FIREではなくてLiberal Labor(LiRa=ライラ)を目指しませんか?
以前、「FIRE」とか言ってアーリーリタイア目指すよりも、経済的自由を手に入れた上で、自由に働く「LiLa(ライラ)=リベラルレイバー/自由な労働者」を目指しませんか?というお話を書きました。
生き方、考え方は十人十色、千差万別。要するに、なんでもいいんですけど、とはいえ「投資収益だけで生きる」というのも、それはそれで「不自由」なのでは?って話です。
ただ、いずれにしても、FIREの前半部分すなわち「financially indipendence」を目指すのは悪いことではありません。いや、むしろ、みんな目指すべきなんじゃないかとさえ思います。
その後に、リタイアアーリーを選ぶのか、ワークフリーリーを目指すのかは個々人の自由、というだけの話です。
と、なると、ここで論じるべきは、「どうやってFIな状態になるか」というところです。
王道で行こう。
いや、そこなんですよ。
そこが問題なんです。
SNSで、高級ブランドに囲まれてる「成功者」の投稿を見たところで、そこに正解はありません。
楽して稼ぐ、は、宝くじを当てるようなものです。
王道じゃないんです。邪道です。
運を天に任せる生き方も悪くは無いですが、可能ならば「自分でコントロールしておく方が納得感がある」と思うんですよね。
じゃぁ、どうするか。答えは「働いて稼げ」ってことなんですよ。
働いて、収入を上げる。
そして、上がり幅のうち、1/3を貯蓄に回す。
これが、僕の考える最大の必勝法です。
多くの人は、収入が増えると、その大半を使ってしまいます。
が、ぐっと我慢して、1/3を貯蓄してください。もし可能ならば、さらに1/3を投資に回しましょう。
年収が10万円上がったら、毎年3.3万円を貯金、3.3万円を投資です。
年収が100万円上がったら、毎年33.3万円を貯金、33.3万円を投資です。
収入が、そんなに簡単に上がるかよ!と思った方は、バビロンの大富豪に書いてある通り、収入の一部を貯蓄するところから始めて頂いても良いでしょう。
収入が上がらないのならば、ざんねんながらFIを達成するまでに必要な時間は増えます。しかし、いずれは望む世界には辿り着けます。
ただ、その場合も、どこかで「労働収入を増やす」方向に人生の舵を切ることを強くお勧めします。
(労働時間を増やすだけでなく、時間あたり単価を上げることを考えたいですよね)
ガンガン働いて、バンバン稼ごう!
結局は「労働の対価として、収入を得る」というモデルが最強なんです。確実だし、間違えようがありません。
そして、なんといってもリスクが低い。所属する会社が潰れるケースはありますが、予兆もなく潰れることは少ない。もし潰れても、別の会社に就職すればいい、という選択肢があるのですから、これは「リスクフリー」と言っても良いくらいです。
全力で働いて、付加価値創出力を高める。スキルを身につける。
顧客や上司の期待を常に上回る。高い評価を得る。
これです。ド王道です。
それでも給料が上がらないなら、それは「場所」の問題です。
スキルを身につけて、常に周囲の期待を上回っているのならば、給料は上がるべきです。にも関わらず一向に上げてくれないのは、場所、つまり、職場、所属組織に問題があります。
転職すべきです。議論の余地はありません。
ただし、あなたが「期待を上回っている"つもり"になっているだけ」かもしれない、という点には十分に留意してください。
まぁ、その場合も、転職活動をしてみた際に、転職市場からの評価が高くないということで「自己評価が正しく無いかも」と気づけるはずです。
いろいろ言ってますが、結局は「全力で働く」しか、選択肢はないと思うんですよね。
それをやりきった上で、場所の問題に目を向ける。
場所が悪いなら、転職を試みる。
努力が足りないなら、もっと努力する。
我々凡人にできることは、それだけ。いやほんとに、それだけなんですよ。
ここで大切なのは「自己ベスト」を出すこと、出し続けることです。
他人の基準は一旦横に置いて、とにかく「自己ベスト」を出し続ける。
これができれば、あなたは日々成長してます。
そのように確実に成長しているのに給料が上がらないならば、そこで「場所の問題」に目を向けるのです。
(繰り返しますが、新人などの若手層は、会社から「仕事能力に比べて高い給料を貰いすぎてる」可能性があるので、そこも差し引いて考える必要があります。だからこそ、転職活動をしてみて、市場価値を知ることに意味があります。)
寝る間も惜しんで働く、なんてのは、昨今のトレンドから外れます。
プライベートも謳歌して、ワークライフバランスを大切にしようと考える人が主流です。
これを否定するつもりはありません。
ただ、「めっちゃ働く」という選択肢は、誰がなんと言おうと存在します。
ワークライフバランスの「適正なバランス」は、人によって違います。めっちゃ働いても、それが程よいバランスだということもあるのです。
また、ワークライフバランスは、1日単位、1週間単位で考えるもの「だけ」ではありません。
毎日17時に帰ることしか選択肢がないのは、それはそれで片手落ちです。
人生の前半を仕事に捧げて、アーリーリタイアしても良いんです。それも「バランス」です。
今回の話の出発点に戻りましょう。
FI、すなわち、「financially indipendence」を目指すならば、やるべきことは「めっちゃ働く時期」を自分の意思で、自分にとって良いタイミングで、設定し実行するのがベストチョイスだと思うんですよ。
人生トータルでの、ワークライフバランスを、ぜひ意識してみたいものです。