デザイン・ドリブン・イノベーションを読む(1)|目次:イノベーションマネジメントを学ぼう
僕はこの本を、2014-15年頃に、紙書籍(3,000円+税)で購入したのですけれど、現在は、なんと、Kindleで1980円で買えるというではないですか。まぢ素晴らしい。
一方で、紙書籍を買おうとすると、このnoteの執筆時点で中古書籍の最低価格が5800円とか8000円とかになっているので、紙で読みたい人にとっては少々面倒な状況かもしれませんね。
それはさておき、”デザイン・ドリブン・イノベーション”です。この本を初めて手に取ったのは「デザイン思考」という言葉がはやり始めたころで「デザインが、どのようにビジネスに役立つのか」を考えていくことにとても興味を持っていたころでした。
ティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える」も、最初のバージョン(黄色いやつ)が世に出たのも同じような時期だと思う。2015年とかかな。
ってことは、つまり、「今更感のある話題」だと思うんですよね。デザインとイノベーションの関係性ってのは。
ただ、世の中ってのは、温故知新なんです。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶんです。
そんなわけで、購入したときには、深い理解に至らなかったこの一冊「デザイン・ドリブン・イノベーション」を、人生経験の深まった2020年に、再読して読み解いてみようと思う次第です。
なお、本書は11章立てのため、おそらく、このnoteは、あと11回続きます。よろしくおねがいします。
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この本には、何がかかれているのか
さて、この本を読むべきかどうか、および、そもそも、このnoteを読む意味があるのか?を知るためには、本書に何が書いてあるのかを理解しておくことが重要です。引用します。
本書はデザインに関する本ではない。多くの人がデザインと聞いて思い描くであろう、形や創造性、ユーザーに対する詳細な調査といった類についての本では少なくともない。
本書はマネジメントに関して語ったものである。消費者が思いがけず、しかし、ついには魅かれてしまうようなイノベーションをいかにマネジメントするか、ということについて記している。
はい。そういうことです。
デザイン思考というキーワードで書かれた文章の多くは「プロダクトデザイン」の話をしています。プロトタイプがどうとか、ね。
でも、僕が知りたいのは「ビジネスを、どうデザインするか」です。あるいは、言い換えるならば「デザインの力で、ビジネスをどう変革するか」です。
本書が僕の知りたいことに「答えてくれそうだ」と思うのは、上述した「イノベーションをいかにマネジメントするか、ということについて記している」という一文に依るところが極めて大きいのです。
さて、本書は、果たして僕の要望を満たしてくれるのでしょうか。次回以降をお楽しみに。
連載目次(書籍の目次と対応)
・第1章:デザイン・ドリブン・イノベーション|イントロダクション
ーーー第1部:デザイン・ドリブン・イノベーションの戦略ーーー
・第2章:デザインと意味|ものに意味を与えることでイノベーションを興す
・第3章:急速な突進|デザイン・ドリブン・イノベーションを企業戦略に据える
・第4章:技術が悟る瞬間|テクノロジー・プッシュとデザイン・ドリブン・イノベーションの相互作用
・第5章:価値と挑戦|なぜ会社はデザイン・ドリブン・イノベーションに投資するのか、またはしないのか
ーーー第2部:デザイン・ドリブン・イノベーションのプロセスーーー
・第6章:解釈者たち|デザイン・ディスコースの研究
・第7章:耳を傾ける|カギとなる解釈者を見つけ、引きつける
・第8章:解釈する|自らのビジョンを展開する
・第9章:話しかける|解釈者たちの魅力的な力を活用する
ーーー第3部:デザイン・ドリブン能力の構築ーーー
・第10章:デザイン・ドリブン・ラボ|どのように始めるか
・第11章:ビジネス・ピープル|最高経営幹部とその文化の重要な役割
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