本気でお金を貯めたいのならば
このnoteは、2016年8月に投稿されたブログ記事をサルベージして、加筆・修正を加えたものです。
生活レベルを維持しつつ、収入を上げるべきだ。
貯蓄ができないと悩む、「一定以上の収入層」の人に対するあるFPの助言が「節約ではなくて、生活レベルを下げるべきだ」だった、というお話があります。
まさに、その通り。一定以上の収入で貯金ができないなら、生活レベルが高すぎます。だから、何かを減らす、とかいう小さな打ち手ではなく、そもそもの生活レベルを一段か二段下げることを目指すべきです。
そうすることで、100万とか200万円とかいう単位で貯金が増えることになります。
そりゃそうですよね。年収1,000万円の人が、年収800万円相当の暮らしをすれば、200万円余るんですから。
しかし、これは「理論的には簡単」なんだけど、実際のところは、そう簡単ではありません。
人は、弱い生き物なので「一度経験した生活レベルを下げる」ことはできません。ダイエットと同じです。意思の問題なんですよ。こういうものは。
ただ、そんなに意思が強い人は、そうそういないんです。出現率で言うと2%くらいじゃないかと思います。(感覚値)
特に、既に生活レベルを上げすぎて貯金ができていない、という人は、端的に言えば「流されやすくて意思が弱い人)です。そういう人が、流されないようにするどころか、その流れに反して生活レベルを下げるなんて、できるわけがないんです。(食べたいものを食べたいだけ食べて太った人が、一念発起して痩せよう、って言ってもなかなか続かないじゃないですか。)
収入を上げつつ、生活レベルを維持せよ
じゃぁ、どうしたらよいか。答えは僕の中では一つしかないです。それは「収入を上げつつ、生活レベルを維持する」です。
生活レベルを一度上げると「下げる」のはとても難しいのですが、「今と同じ生活を続ける」のは、それほど苦ではありません。当たり前ですよね。
もちろん、年収が2倍になったのに、1円たりとも出費を増やさないなんてことは難しいと思います。年収を上げると、結果的に付き合う相手も変わってしまいますし、当然ながら「お金のかかる付き合い」も増えます。
でも、例えば、1.5倍程度の支出増にとどめられれば、元の年収の1/2(新しい年収の25%)は貯蓄に回せます。
貯蓄ゼロ(つまり、収入=支出)の人だとしても
年収500万→800万(1.6倍) 支出を1.3倍(650万)に留める = 貯蓄150万円
年収500万→1,000万(2.0倍) 支出を1.5倍(750万)に留める = 貯蓄250万円
年収500万→1,000万(2.0倍) 支出を1.3倍(650万)に留める = 貯蓄350万円
とかいう感じですね。
もちろん「年収なんてそんなに簡単に上がらないよ」というご意見もあるでしょうが、転職とかキャリアアップって、そういうことを目指して行うわけですから、そこはなんとか頑張りましょうよ。
増加した収入の1/3は貯蓄、1/3は投資、1/3は生活レベルUPに
で、無事に年収アップが達成された暁に、僕がお勧めしたいのは、増加した収入を3つに割り、使うのはそのうちの一つだけに収めることです。
増加分が10万円だとしたら3万円くらいは使ってよし。残りは全額貯蓄、もしくは半分貯蓄・半分投資くらいにする。
これです。
ちなみに、投資にまわす場合は、家計上は「浪費した」と割り切ってしまうと良いです。目の前から消えたものだと思いましょう。
その残高に、一喜一憂するのはお勧めできません。
個人的には、「TOPIX連動型投信」「純金(現物)」「外貨預金:米ドルorユーロ(※FXはダメです)」「REIT(不動産投資信託)」あたりの中長期的な観点で変動を眺めやすいもの、が良いのではないかと思います。ある程度まとまった金額を投入できるなら(=大きく収入が増えたなら)、現物株式もありです。
※注:2016時点の話です。現在の投資配分については、この限りではありません。
ちなみに、増加分を全額投資に回したくなる人もいると思います。もちろん、それはそれで悪くない考え方ではいりますが、僕の意見をお伝えするならば「キャッシュで1/3程度残しておく」と良いかなと思いますね。
何かの事情で急に現金が必要になった場合の備えになりますし、場合によっては、市場環境が良くなった時に投資に回してもいいです。焦ることはないです。余力を溜めておきましょう。
本気でやれば、結果はついてくる
ただし、このお話は、本気でお金を貯めたいという強い意志を持っていて、且つ、今後、収入をあげられる見込みがある人、にしか使えません。
万人向けだとは言えないかもしれませんよね。
しかしながら、その条件を満たすなら、これで間違いなくお金は貯まります。資産は増やせます。
あなたを変えられるのは、あなた自身だけです。
あなたの人生をより良いものにできるのも、あなた自身だけなのです。
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似たようなことを、以前も書いてました。