データインフォームド思考(仮説とデータをつなぐ思考法)
「データインフォームド」という言葉が、少しずつ世の中で使われる機会が増えてきていて、とても良い傾向だなと思っているんです。
僕の所属する株式会社ギックスが、パーパスとして掲げる「あらゆる判断を、Data-Informedに。」は、新しい言葉を発明したわけではなく、欧米(というか、アメリカ)に存在していた「data-informed decision making」、すなわち、「データインフォームドな意思決定」という用語を軸に設定されたものです。
データインフォームドという概念/言葉を「日本に輸入した」というほどに厚かましくは無いのですが、このパーパスを設定した時点では、ほとんど日本では用いられていなかったのは事実です。
それが、ここ数年で、少しずつ、世の中に露出してきました。
もちろん、ギックスのチカラで用語が浸透したというわけではなく 「よい言葉/概念だから、世の中で使われ始めている」ということだと思います。
ただ、理由がなんであっても、世の中がデータインフォームドになっていくことは、ギックスの目指す世界の実現に近づいているということなので、本当に素晴らしいことだよなと思う次第です。
そんな中、本を書きました。書籍名は「仮説とデータをつなぐ思考法 ‐DATA INFORMED‐」です。
本当は「データインフォームド思考」という名前で出版したかったのですが、知名度のない言葉であるということで、残念ながら叶わず。ただ、副題に「DATA INFORMED」という言葉を入れてもらうことはできました。
極めて正確に言うと、「データインフォームド思考=仮説とデータをつなぐ思考法、というわけでもない」のですが、「データによって人の思考(考える力)が強化されていく」という流れの中における、ひとつの特徴的なシーンが「仮説とデータをつなぐ」という部分になるという理解です。
そもそも、データインフォームドとは、「データ ”も” 用いて論理的に考えて、合理的に判断する」ことです。
多くのビジネスパーソンに求められる考え方であり、これを実践することで、仕事の生産性を上げ、会社全体の業務効率を向上させると共に、業績向上につなぐことができます。
昨今の「リ・スキリング」文脈の中で、「データを取り扱う力」に注目が集まる一方で、「データをビジネスにつなぐ力」が置き去りになっていることを踏まえ、データインフォームドに考えること、データとビジネスに真摯に向き合うことの重要性とテクニックを、本書では解説しています。
今後、本書のコンテンツについて、本noteで、一部解説をしていく予定ですので、そちらも合わせてお読みいただければ幸いです。