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コカ・コーラとペプシの色が語るブランドの個性
どうも、中村です!
今日は、元コカコーラで働いていたという経営者さんとブランディングのお打ち合わせをさせていただきました。
みなさんはコカコーラ派ですか?ペプシ派ですか?僕は両方好きです!
せっかくなので「コカ・コーラ」と「ペプシ」という2つのブランドを通じて、ブランディングの色使いについてまとめてみたいと思います。
特に赤と青の使い分けが、どのようにブランドイメージを構築しているかについて注目してみたいと思います。
ブランドカラーの選択と心理効果
まず、コカ・コーラの赤とペプシの青は、どちらも感情に訴えかける色です。赤は「情熱」「エネルギー」「興奮」を象徴し、人の心拍数を上げたり、購買意欲を高める効果があると言われています。対照的に、青は「信頼」「安心感」「冷静さ」を示し、安定感を与える色です。これによって、両ブランドは異なる心理的な訴求をすることに成功しています。
コカ・コーラが「楽しい時間」や「活気ある社交」を象徴するのに対し、ペプシは「信頼できる品質」や「クールなイメージ」を訴求していますよね。
歴史的背景とブランドの進化
コカ・コーラの赤は、創業当初からそのアイコニックな色として使用されてきました。元々は薬としてのイメージを持ち、販売促進のために目立つ赤色が使われたそう。
ペプシは、それに対抗して青を使うことで差別化を図り、「新しい」「クール」といったイメージを構築していきます。
歴史を通して、両者はそれぞれのカラーとイメージを軸に進化を続けてきましたが、一貫した色の使用が、消費者の心にそのブランドの「らしさ」を根付かせているのです。
ブランド体験の一貫性と色の力
色は記憶に残りやすく、消費者のブランド体験に一貫性を持たせるための強力なツールです。たとえば、どちらの缶を見ても一瞬で「これはコカ・コーラだ」「これはペプシだ」と認識できますよね。
これは、色の力とそれに関連したマーケティングメッセージが、視覚的記憶を通じてブランドの認識を高めているからです。また、SNSや広告での配色も統一されているため、消費者はどこで見ても同じブランドイメージを感じることができるようになっています。
なぜ色のブランディングが重要か
色は、ブランディング戦略の一環として、消費者に与える第一印象を左右します。特に日常的に目にする商品やサービスにおいて、色は瞬時にブランドを識別させ、感情に直接作用するため、強力な「無言のコミュニケーションツール」として機能します。
例えば、赤は購買意欲を高めることから、スーパーマーケットで「目に留まりやすい色」として扱われることが多いです。こうした特性を理解し、適切に色を選び使うことで、消費者に強いブランドの印象を与えることができるのです。
さいごに
コカ・コーラの赤とペプシの青は、単なる色の選択以上の意味を持ち、それぞれのブランドの歴史、価値観、ターゲットに合わせた「性格」が視覚的に表現されています。
こうしたカラー戦略は、他のブランドにも応用可能で、どんな企業でも色を使って自分たちのイメージを消費者に伝えることができます。色の心理的効果を理解し、適切なブランディングに取り入れたいですよね。
それでは、また!
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