【映画鑑賞】戦争アクション映画「荒鷲の要塞」(吹き替え版)を観る
クリント・イーストウッドが若いわ~、以上。ってそれだけかーい。
原作は戦争映画「ナヴァロンの要塞」のアリステア・マクリーン。
「荒鷲の要塞」では、脚本も担当しています。
同じ「要塞」とタイトルが共通していますが、全く別の作品で、重厚さと人間ドラマにおいては「ナヴァロンの要塞」に遠く及ばないですが、手に汗握る、いったいこの次はどうなるのだろうといったハラハラな展開(主役のリチャード・バートン演じるジョン・スミス少佐のトリッキーすぎる言動が原因なのだが)の、第二次世界大戦を舞台にした戦争アクション娯楽映画としてこれからも評価される作品だと思います。
同じアリステア・マクリーン原作の映画「ナヴァロンの嵐」では、ロバート・ショー演じるキース・マロリー少佐が絶体絶命の危機を口先三寸で乗り切る展開でハラハラさせてくれましたが、こちらの「荒鷲の要塞」は主人公が敵なのか味方なのかが途中までわからないため、見るほうも中盤まではきょとん、正体が分かってからやっと安心してハラハラできる?という構成は評価が分かれるところかもしれません。
最後の最後であっと驚く結末もあって、善悪のはっきりした正当な戦争アクション映画とはちょっと一線を画すマニア向け?な映画になっています。
「ナヴァロンの嵐」におけるハリソン・フォードのごとく、クリント・イーストウッドの扱いが、今日の役者としてのキャリアから見れば、主役に比べてやや軽い印象を受けざるを得ませんが、最後の最後でリチャード・バートン演じる主人公に投げかける「今度はそちら(イギリス)だけでやってくれませんか?(アメリカ人の俺を巻き込むなよ)」という皮肉なセリフがとても共感できてラストを引き締めています。
イデオロギー抜きの純粋な戦争アクション映画。今となってはもう作られないかな?だとしたらちょっと残念。
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