2024年12月の記事一覧
[いだてん噺]二十三日間13(1235文字)
スウェーデンのエテボリーに着いて22日目の8月25日。
『久しぶりの好天気』と絹枝は自伝に記している。
朝食をとる為、ホテルのレストランに行こうとした絹枝は、到着したフランス選手団9名の姿を見た。
世界女子競技大会 会長のアリス・ミリアも、フランス選手団と一緒にいることにも気付いた。ミリア会長も絹枝に気付く。お互い直接会うのは初めてであった。
ミリア会長は絹枝に、『午後5時半から
[いだてん噺]二十三日間12(1615文字)
スウェーデンのエテボリーに着いて21日目の8月24日の朝。
絹枝が目を醒ますのを待ちかねていたかのように、マネージャーの黒田乙吉がやって来て、23日に到着したリトアニアの選手について、絹枝に知らせた。
なぜ絹枝は、リトアニアの体育会長の言葉を聞いて、涙をにじませたのだろうか。
以下では、絹枝が背負っている責任感の重さに比べて、「羨ましい」という感情から来ていたとしている。
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[いだてん噺]二十三日間11(1308文字)
スウェーデンのエテボリーに着いて16日目の8月19日から19日目の8月22日までの期間、絹枝は特に何も記していない。
雨で練習ができなかったからかも知れないが、8月18日の次は、8月23日の記述になっている。
8月23日には、『待ちにまった他国の選手がいよいよ』やってきたと記されている。絹枝はマネージャーの黒田乙吉と出迎えに行っている。
午後から絹枝は練習に出かけたが、『この間からの