神興行!最後まで諦めない姿に感動!「ONE: HEAVY HITTERS」感想レビュー
こんばんは。
昨日1月14日(金)に、格闘技団体ONEChampionshipがシンガポール・インドア・スタジアムで「ONE: HEAVY HITTERS」を開催しました。
メインイベントではONE女子ストロー級世界チャンピオンのション・ジンナンが4位コンテンダーの三浦彩佳を迎えタイトル防衛に臨む。
更には上久保周哉、池田仙三の日本人選手に加え、ヌルマゴメドフの愛弟子のデビュー戦など楽しみな試合が盛り沢山でした!
有観客で行われ、ABEMAやONE公式アプリを通じ150カ国以上に生中継された。
ゲスト解説にはお馴染み大沢ケンジと、三浦彩佳と親交のある松井珠理奈 !
いつもより華やかでいいですね!
また今回は、コロナウィルス感染の影響で3試合が消滅し、最終的には下記のようなカード編成となった。
全対戦カード
気になっていた試合が消滅しなくてよかった。
それでは早速大会を振り返って行きましょう!
▼第1試合
バンタム級 5分3R
上久保周哉vs.トロイ・ウォーゼン
(総合格闘技)
上久保周哉は12勝1敗ので戦績ONEでも5戦無敗。間違いなく日本のバンタム級トップクラスの実力があり永久寝技地獄と言われるほどのスタミナと寝技技術を持ち合わせいる。
ウォーセンは戦績7勝2敗で、2021年4月に元UFCのジョン・リネカーに1Rカウンターの右で敗れており、上久保が1位のリネカーやランカーとの距離を測る上でも重要な一戦となる。
試合は、1Rケージ際でバックの取り合いの攻防。終盤に上久保がバックを取りチョークを決めかけるも時間足らず2Rへ。
2Rリネカーのパワーで身体を持ち上げられてバックにつかれるも、足首を掴み身体を上久保が入れ替え再び上久保がバックへ。取り切れなくても正対してテイクダウンを続け3Rへ。
3Rは上久保が下からの腕を狙うも外されリネカーにバックを取られる。それを冷静に外してスタンドに。再度上久保がテイクダウンしてバックに周り残り数秒でリアネイキッドチョークでリネカーがタップ。
結果は、上久保周哉が3R一本勝ち。
上久保は9連勝で、ONEでも6連勝!
これでバンタム級のランカー入りとなるか?
大沢ケンジが言ってたように上久保選手は淡々と同じペースで攻め続けられるのが本当に凄いと思った。大晦日にRIZINでバンタム級グランプリが盛り上がったが、ここにもこんな強い選手がいるんだぞと。
▼第2試合
ストロー級 5分3R
ティファニー・テオvs.メン・ボー
(総合格闘技)
テオは、ストロー級ランキング一位で今回タイトルマッチをする三浦にも勝ってる。メンボーは昨年開催されたアトム級グランプリで敗退後、階級を上げての再起戦。
1Rはメンボーが右ストレートと左フックを当てて優勢に進めるも後半テオがテイクダウン。
2R早々にテオがテイクダウンして上からのパウンドでバックに周りリアネイキッドチョークを決めてメンボーがタップアウト。
結果はティファニー・テオの2R一本勝ち。
テオの逆転の一本勝ち。打撃で押されるも相手の弱点をついたのは流石。これでメインのタイトルマッチで勝った方とテオがやる流れになるのか注目。
▼第3試合
ライトヘビー級 3分3R
ベイブラット・イスアエフ vs. ヤニス・ストフォリディス
(キックボクシング)
ストフォリディスはONE初参戦となるギリシャ出身のキックボクサー。まるでギリシャ彫刻のような筋骨隆々の身体を持ち、戦績は21勝5敗。過去4年間負けなしの4連勝と波に乗っている。 対するイスアエフはムエタイベースのファイターで戦績は21勝5敗。昨年1月の大会でミハイロ・ケイコビッチを右フック一撃でKOすると、同10月の強豪ボグダン・ストイカに判定勝利と、連勝同士の戦い。
試合は、1R序盤お互いローキックを蹴り合う。両者距離が近づき、パンチの至近距離に入ると、イスアエフがワンツー、左フックを放つと、ストフォリディスが同時に左フックを放ち相打ちとなり、同時に二人がダウン。ストフォリディスは直ぐに立ち上がり、イスアエフは失神し大の字に倒れたままとなりレフェリーストップ。
結果はヤニス・ストフォリディスの1R KO勝ち。
1ラウンドわずか31秒の衝撃の秒殺KO劇。まさかの同時ダウンは衝撃的で思わず笑っちゃいました。
一発で終わる打撃があるのはさすがライトヘビー級の試合って感じで良かった!
▼第4試合
ストロー級 5分3R
池田仙三vs.エリピツア・シレガー
(総合格闘技)
仙三は、ボクシング技術を強みとする39歳の苦労人ファイター。MMA12勝6敗1分で、前戦ではリト・アディワン戦の右ヒジ負傷からの再起戦で中国のリャン・フイを相手に激闘の末、判定勝ちも、1Rに右拳を骨折。今回も怪我から2020年12月以来の復帰戦で2連勝を狙う。
シレガーは戦績4勝1敗でリアネイキッドチョークが得意とするレスリングインドネシアチャンピオンでまだまだ成長途中で勢いのある24歳。仙三の対戦相手であるジェレミー・ミアドがコロナの影響で欠場となり、同様にシレガーの相手も欠場となり、スクランブルで今回の対戦が組まれることになった。
試合は1R仙三が変則的なフォームからの左ジャブでプレッシャーをかけ、打撃効かせたところにシレガーがタックルを合わせ、後半にサイドを取られる。その後もスタンドに戻すもテイクダウンで仙三は上から削られる。終盤にスタンドになり仙三は打撃ラッシュをして2Rへ。
2Rは近い距離で仙三が打撃を当て、シレガーも動きが悪くなるもテイクダウンとられ、バックでチョークを決めかけられる。何とか強引に脱出し仙三の追撃がローブローになり試合中断。再開後にタックルされるも切って膝蹴りをシレガーのボディに入れ3Rへ。
3R、仙三のボディが効くでシレガーが効き始めるも、タックルで潰される。それでも諦めずスタンドに、戻し終盤にボディ連打でシレガーがギブアップ。
結果は、池田仙三が3RTKO勝ち。
不屈の闘志でONE2連勝をした仙三!めちゃくちゃ手に汗握る試合でした!!
所属がパラエストラグループのため、試合後のパフォーマンスで、先日RIZINバンタム級トーナメントで優勝した扇久保博正へ向けてカメハメ波を披露!
こういうのいいっすね!
タイトル戦線に絡んでいってほしい!
▼第5試合
ストロー級 3分3R
スーパーガール vs. エカテリーナ・ヴァンダリーバ
(ムエタイ)
2020年に16歳で“秒殺”デビューを飾り一躍、注目株に躍り出たスーパーガール。一方、ヴァンダリーバは以前、元UFC王者のヨアナ・イェンジェイチックに立ち技で勝利した実績もある実力者。
試合は、1Rヴァンダリーバが前蹴りやバックブローで打撃を当てるも、スーパーガールがプレッシャーをかけ近い距離での打ち合いになり一瞬ヴァンダリーバの側頭部にパンチがあたり効いたような場面も見せるも、スーパーガールの攻撃が単調になりなかなか当たらなくなる。
2Rは、距離を奪い合う互角の打ち合いからヴァンダリーバが入れ代わり、スーパーガールをケージ際に追い込んみそこから約50発のラッシュを仕掛ける。それでも何とか耐え逆にヴァンダリーバは一時、息切れぎみとなったが、ラウンド後半、ダメージの蓄積が大きいスーパーガールの動きが鈍くなるが、泣きそうになりながらも鋭い目つきで何とか拳や蹴りを放って気持ちの強さを見せた。
3ラウンド、スタミナを回復した両者は顔面への前蹴り合戦を展開する。さらにフルスイングの殴り合いで2人から掛け声が飛び出す壮絶な打ち合い再突入。心が折れないスーパーガールに、終始優勢だったヴァンダリーバも終盤やや失速気味となり、最後は両者譲らず連打で殴り合って試合終了のゴングを迎えた。
結果は、2-1でスーパーガールの判定勝ち。
2ラウンドの50連打が鮮烈だっただけに、これには実況も困惑。「Why?」と手を広げて判定に対する不服をアピールしていた。トータルマストではなくラウンドマストが要因か?
物議を醸すONE裁定がまた見れました。
いい試合だっただけに、ちょっと微妙な後味になってしまったのが残念。これも踏まえてやっぱりONEだなと。
▼第6試合
ライト級 5分3R
ジェームズ・ナカシマvs.ザイード・イザガクマエフ
(総合格闘技)
総合格闘技のレジェンドのハビブ・ヌルマゴメドフの”愛弟子”、ザイード・イザガクマエフもONEデビューを迎える。
ナカシマは12勝2敗。元LFAチャンピオンであり直近では2連敗してしまっているがそれまでは無敗だった。前戦の青木真也に一本負けからの再起戦。どちらも組みが強いのでどんな試合展開になるか楽しみ。
試合は1Rお互いローキックで距離を保ち、近い距離になったらナカシマがパンチで積極的に攻めていく。終盤にナカシマのパンチに合わせてイザガクマエフがテイクダウンでトップキープし1R終了。
2Rは、早々にイザガクマエフがテイクダウンを成功させバックを取ってから、ナカシマも簡単にぶん投げてのマウント。そして肩固めに移行しナカシマがタップ。
結果は、ザイード・イザガクマエフの2R一本勝ち
強すぎる!!やっぱりダゲスタン共和国出身のファイターはとんでもないというのが改めて証明された。組みが強いナカシマをいとも容易くテイクダウンして絞め落とす。とんでもないバケモノ!!
試合後のインタビューで『キル・アオキ』と発言しており、ナカシマを倒した者同士ということで、これは青木真也との試合はあり得るのか?
楽しみではありつつも、めっちゃ怖い試合になりそう。
▼第6試合
バンタム級 3分3R
セーマペッチ vs. タワンチャイ
(ムエタイ – バンタム級)
ランキング1位のセーマペッチに挑むのはノーランカーながら前戦衝撃KOでインパクトを残し勢いのあるタワンチャイ。この二人は普段は練習仲間で仲もいいとのこと。先輩であるセーマペッチを後輩のタワンチャイが越えることができるのか?
試合は、タワンチャイが前蹴りで何度もセーマペッチを後方に吹っ飛ばしていき、セーマペッチを下がらせたところにタワンチャイの踏み込んでのパンチのコンビがヒット。タワンチャイが畳み掛けてタワンチャイが2度目のダウンを奪い、ふらつくセーマペッチを見たレフェリーが試合をストップ。
結果は、タワンチャイの1R TKO勝ち。
先輩後輩同士であり、仲間としての友情を越えたタイ人対決を制したタワンチャイ。今回も豪快なダウンを取り、さらにはランキング1位を倒したということで、次はタイトル戦もありえるか?
第8試合
ONE世界女子ストロー級タイトルマッチ
5分5R
ション・ジンナンvs.三浦彩佳
(総合格闘技)
メインイベントではONE女子ストロー級世界チャンピオンのション・ジンナン
三浦は戦績11戦3敗であり、ONEのランキングは4位で初のタイトル戦。ONEでは6戦目で5-1。あやかロックの必殺パターンをもち、打たれても前に出続けることから‘あやゾンビ’と言われる。
ションは総合格闘技女子ストロー級の圧倒的な存在だ。 戦績は16勝2敗、2018年1月に初代ONE女子ストロー級世界王座に就き、以来防衛に5度成功している。打撃で絶対女王が仕留めるか、あやゾンビがワンチャンスを物にして必殺技を決めるか。
試合は1Rに三浦がションの蹴り足をキャッチして、ケージに押し付けるも、組みの対策をしっかりされておりスタンドに戻される。中盤からションの回し蹴りとボディへパンチで三浦が下がりだしションがペースを掴み始める。
2Rは中盤にションの打撃に合わせて三浦が上手くタックルをして倒しにかかるも凌がれる。
3R、4Rも三浦がタックルを仕掛けてションが切って所々で打撃を当てる。
5Rも三浦タックルからジンナン離れてキック。三浦は最後まで諦めずに前に出るも試合終了。
結果は、ション・ジンナンの判定勝ちで王座防衛。
ション・ジンナンは6度目の王座防衛。テイクダウンディフェンスが強く、完全に三浦を封じ込めた。
逆に三浦は最後までテイクダウンを諦めなかったが、なかなか5Rにもなると力が残ってなかったか。。
やっぱり悔しいですね。
神興行!最後まで諦めない姿に感動!
『ONE: HEAVY HITTERS』を見終えて、改めて今回は第1試合目からトリまで含めて全部面白い試合だった。
正直、最初は日本人選手とナカシマvsイザガクマエフの試合しか興味なくて何となく見るつもりでしたが、気付いたら全部食い入るように見ていた。
ONEChampionship、面白いっす!
あとは見終えて終わった感想としては、諦めない姿に感動しましたね!
上久保選手は何度もテイクダウンを返されるも、最後まで変わらずに攻め続けて1本勝ち。
仙三選手もボロボロになりながらも立ち上がり最後までボディを打ち続けTKO。
ティファニー・テオも1R打撃を効かされ劣勢になるも、得意のテイクダウンで一本勝ち。
スーパーガールも裁定には疑問が残るも、それは最後まで前に出続けて攻めたからこそ生まれた勝利です。
そして負けてはしまったが、三浦も最後まで自分がやることを徹底してテイクダウンにこだわった。5Rも組める力は残っていなかっただろうに諦めずに前に出続ける姿は本当に感動した。
かなりありきたりな感想になって申し訳ないのだけど、やっぱり格闘家は人間性と生き様が試合に出るし心に響くものがある。
そして、3/26にはフライ級タイトルマッチとして、日本人ファイターの若松佑也が、アドリアーノ・モラエスに挑みます。
最近はどうしても日本人が世界の強豪に勝てない流れが出来てしまっているので、是非ここでベルトを掴んでほしいです!!!
今から楽しみ!!
そんなわけで、諦めないって大切だよね!!
って話でした。
今回はこの辺で!
お疲れ様でした!